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勇往
「勇往〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勇往の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
は怯まず叫びつづける。 「仏陀の教えこそ讃美べきかな。それは隠遁の教えではない。
勇往邁進建設の教えだ。禁慾の教え、克己の教えだ。……妾はすぐに殺されよう。妾はす....
「運命」より 著者:幸田露伴
燕王も亦悪戦したりというべし。而して燕王の豪傑の心を攬る所以のもの、実に王の此の
勇往|邁進、艱危を冒して肯て避けざるの雄風にあらずんばあらざる也。 四月、燕兵....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
して、その主人が退屈して畳にごろりと寝ころんでいるのではなく、おのが理想に向って
勇往邁進している姿なのだそうである。また楽しからずやの「また」というところにも、....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
。古往今来、あらゆる英雄豪傑は皆、豪い者になろうと志を立ててから、その志に向って
勇往|邁進したに相違ない。つまるところ志を立てなければ豪い者になれない訳であるが....
「今日の作家と読者」より 著者:宮本百合子
さつは非常に真面目に考察されなければならないことだろうと思う。作者はそれぞれ沈潜
勇往して、この状況を拓いてゆくために労を惜んではならないのだろうと思う。 もし....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
烈であると覚悟せねばならぬ。が、汝は須らく現代を超越し、目標を遠き未来に置いて、
勇往邁進せねばならぬ。 問『霊界の指導者はいかに選ばれるか?』 指導霊の性質―....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
時は十九歳であったが、今の兵隊が二十歳の丁年で従軍して敵に対って別に怖れもせず、
勇往奮闘する心理状態の如きも、これから推すと不思議はないのだ。尤も私も少しは戦場....
「生活について」より 著者:豊島与志雄
いが故に、不可能な方向を選びはしない。最善可能な方向を見出して、あくまでその方へ
勇往邁進してゆく。 自分の生を愛する心を以て、自分の意志で生活の方向を定め、そ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
失せても、独自の道は開けている。諸君はこの新時代の新人として世に立つべく、大いに
勇往|邁進すべきである。研究を怠り、また己を鍛えることを忘れて青春の時代を漫然と....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
くるしい疲が全く去ってしまったような心持になった。気の利いたような、そして同時に
勇往果敢な、不屈不撓なような顔附をして、冷然と美しい娘や職工共を見ている。へん。....
「三国志」より 著者:吉川英治
は一朝にしては成らない。 また。 破壊までの目標へは、狼煙一つで、結束もし、
勇往邁進もするが、さて次の建設の段階にすすむと、必ずや人心の分裂が起る。 初め....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
ぬということも、人間の正直なことの内容の一つだ。日本が日本型ファシズムに向かって
勇往邁進しているということは、日本の真実である。日本社会の公式な真実だ。この公式....