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勇戦
「勇戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勇戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
ェ十字勲章を与うべく進達したる由なり」とあった。 この新聞の記事は、まだ、彼の
勇戦を十分には尽くさなかった。彼は率先してすべての危険を引き受けた。味方の斥候隊....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
命であろう。二千六百年つづいた大日本帝国の首都東京が、敵を四囲より迎えて、いかに
勇戦して果てるか、それを少なくとも途中迄、われらこの目で見られるのである。 最....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
直基、今は之れまでと思いけん、尋常に首を授く。 越前勢一万余騎の中、真柄父子の
勇戦と、この尋常の最期とは、後迄も長く伝えられたとある。尚『太閤記』によると、直....
「運命」より 著者:幸田露伴
四月平安|小河に営し、燕兵|河北に拠る。総兵何福奮撃して、燕将|陳文を斬り、平安
勇戦して燕将|王真を囲む。真身に十余|創を被り、自ら馬上に刎ぬ。安いよいよ逼りて....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が多からぬか、予は弁じ得ぬ。インドの野猪は日本や欧州のと別種だが、やはり共同して
勇戦すると見え、カウル英訳『仏本生譚《ジャータカ》』巻二と四に、大工が拾い育てた....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
る材料を見出してくるだろうか。彼はどういうモメントで、あえて冴えた彼の刃をこぼす
勇戦を示すであろうか。これらのすべてが研究されなければならない。 民主戦線では....
「農村」より 著者:宮本百合子
て、斥候に出て捕虜になった在郷軍人は、東京の家の書生の兄弟で、いい機嫌で、その時
勇戦奮闘した様子を手まねまでして話した。 沙河附近の戦の時だったそうで、 「....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かる好もしさのわかる会話を入れたり、北千島の濃霧にとざされたときのリンドバーグの
勇戦ぶりを、全く飛行の側から、自分の恐怖の側から書いたりね。首ったけ、というとこ....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
今に見ろよ。」 水兵たちも眼の色を変えて残念がるのだった。 駆逐艦『旗風』の
勇戦 だがとうとう最後の日が来た。 昭和○年一月の終《おわり》、凍るように寒....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
のみである。葛西金町を中心としての野戦の如き、彼我の五、六の大将が頻りに一騎打の
勇戦をしているが、上杉・長尾・千葉・滸我らを合すればかなりな兵数になる軍勢は一体....
「ウスナの家」より 著者:マクラウドフィオナ
二人だけはコノール王に信義を守って敵方に行かず、神々の御心に背いてまでも花々しく
勇戦したのであった。 ちょうどこの時、コルマック・コンリナスは再びコノール及び....