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「勇躍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勇躍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西湖の屍人」より 著者:海野十三
、怪青年の背後に追いすがった。右の肘をウンと伸すと、運よく彼の肩口に手が触れた。勇躍。 「ヤッ!」 と飛びかかった。 「無念!」 ひっぱずされて(酒精の祟り....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
室を入ったすぐの壁にとりつけてあるということだった。彼は教授の留めるのも聞かず、勇躍飛んで出ると、スイッチを真暗の中に探ってパッと灯をつけた。たちまち室内は昼を....
蠅男」より 著者:海野十三
廊下だ。――向うに化粧室らしいものが見える。よし、あの中を調べてみよう」 彼は勇躍して、化粧室の扉を押した。 「この家のうちに、主人鴨下ドクトルのほかに、誰か....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。(炸薬も相当入っている) ◯徹ちゃんはどうしているか? まだ健在ならば、今夜は勇躍、敵機動部隊へ突込むだろう。飛行機が焼かれていれば口惜しいだろう。武運長久を....
海底大陸」より 著者:海野十三
待機中の駆逐艦隊や、れいのラスキン大尉のひきいる飛行隊は、新たに潜水艦隊をつれて勇躍してふたたび大西洋上めがけて進発した。 ルゾン号の魚とり大会の参加員たちに....
地球盗難」より 著者:海野十三
てみると、果してそこには錠がかかっていなかった。 「締めた!……」 大隅学士は勇躍して、中に潜入した。そこにはズッと小暗い長廊下がつづいて居り、その奥の方には....
三狂人」より 著者:大阪圭吉
の着物を着た「歌姫」が、自動車でステージならぬ警察へ連行されて来ると、司法主任は勇躍して訊問にとりかかった。が、直ぐにその相手が、到底自分の手におえられるような....
鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
洞の調査に派遣せられることになったのである。 これが最後の御奉公と思い、彼女は勇躍大胆にも単身○○に乗りこんで、ホテル・ローズの客となった。まず差当りの仕事は....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ことが先決問題であると、そこに気がついた。 今や元気と常識とを取り戻した彼は、勇躍して、その仕事についた。また新たに、生きている張合いといったものが感じはじめ....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
です。これは恐らく、博士夫妻の外に知った人間は、兄が最初だったことでしょう。兄は勇躍して、その白毛のようなものをポケットから取り出しました。これは私が曾て、壊れ....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
広々として、○号潜水艦の五つや六つは、わけなく隠れることが出来ます。 乗組員は勇躍して、艦体を操りました。 これに気づいた×の汽船は大あわてです、備えつけの....
」より 著者:海野十三
ドドンドドドンと相続いて東西南北の嫌いなく、落ちてくるのだった。 北鳴四郎は、勇躍して高櫓の上に攀じのぼった。彼は避雷針下の板敷の上に、豪雨に叩かれながら腹匍....
軍用鼠」より 著者:海野十三
と、なるほど青い表紙の小さい本が載っている。一切の秘密はそのなかにあるのだ。彼は勇躍して机に噛りつき、取る手も遅しとその青い本を開いて読みだした。 『アダムハ、....
村芝居」より 著者:井上紅梅
月の色はもうろうとしてこの水気の中に漂っていた。薄黒いデコボコの連山は、さながら勇躍せる鉄の獣の背にも似て、あとへあとへと行くようにも見えた。それでもわたしは船....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、空想ではありません。深く考えれば考えるほど、いよいよ人生の真理を覚知し得て欣喜勇躍するのであります。 第五、小欲より大欲につきます。 仏教生活では、眼の前....