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動き回る
「動き回る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
動き回るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
が役に立たなくなるとか、実際の雑音はまるで別物に変わるから適当な擬音を捜すとか、
動き回る役者の声をどうして録音するかというようないろいろの問題が、単なる技術上だ....
「鎖骨」より 著者:寺田寅彦
ひとりで直るようにできているものらしい。もし、これがちっとも痛くなかったら平気で
動き回る。動き回れば傷も骨折もなかなか直るときはないであろう。 腸胃が悪いと腹....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
おび》えた唸《うな》り声をたてながら、突然眼を覚《さ》ますこともあった。至る所に
動き回るべき理由を捜し求めては、あたかも水中で浮標にすがるようにそれへしがみつい....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
す。と言って私が彼女を王党だと思ってるのではありません。それはただ彼女にとっては
動き回る口実の一つにすぎません。そしてもう書物を十ページと読むこともないのに、ア....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
すると危急の場合において人は、あちこちで出会うすべてのものに助言を求めるため方々
動き回るものらしい。さてしばらくすると、彼はもはや自分自身がわからなくなってしま....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
《かおぎぬ》をかけた女たちから遠くに離れていたので、彼はほとんど自分の前には影が
動き回るのを見るだけだった。けれども注意と烱眼《けいがん》とをもって、彼はついに....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
してゆく。少しの髪の毛が砂の上に震える。一本の手だけが残って、砂浜の表面から出て
動き回る。それもやがて見えなくなる。そして一人の人間が痛ましい消滅をとげるのであ....
「ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
も、かえってこの「怠慢な東洋」で完全に実行されている。で、みんな静かに、しずかに
動き回ること――うんぬん。 と、これらのすべては、前提旅行会社が白い人々に対し....