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動員
「動員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
動員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
た後《のち》、箱根《はこね》方面へ逸走《いっそう》した。小田原署はそのために非常
動員を行い、全町に亘《わた》る警戒線を布《し》いた。すると午後四時半ごろ右の狼は....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
かと思い、一刻も早く家へ帰るようにせっせと足を早めたものだった。 三四
動員令 僕は例の夜学の帰りに本所警察署の前を通った。警察署の前にはいつもと変わ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
久戦争に対する予感が潜在し始めていたことがわかります。ドイツでは戦前すでに「経済
動員の必要」が論ぜられておりました。またシュリーフェンが参謀総長として立案した最....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
を發揮できよう。かくして合理的に節約される勞働力は、男女を問わずすべて村の生産に
動員される。しかして各人の仕事は男女の性別によらず、各人の能力と関心によつてのみ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
なかったのだった。それは通行の女人達が、不熱心なわけでは無く、東京に属する師団の
動員が、余りに速かったのである。 或る者は、交番の前に、青物の車を置いたまま、....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
「こっちは、XB4だ」と電話機の彼方で小さい声がした「報告があったぞ、いよいよ
動員指令が下ったそうだな」 「ウン」 「ところで注意を一つ餞別にする」 「ほほう....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
を見せるな。何でも出してこい。 ◯目下敵アメリカの発表せる損害は七十何万。これは
動員兵員の六分四厘。前大戦でアメリカは八分の損害を出している。今次の戦域は前のそ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
くり上げたものが、もうかなりわがイギリス国内にもあるし、諸外国もそれぞれ工場を大
動員して、たくさんのロケットがつくられているはずであるから、モロー彗星と衝突する....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
わねばなりません。それを間違いなくやるためには、賞金をうんと奮発して労働者達を総
動員することが大切です。あの大豪川上に向かう者は、一つしかない自分の命を捨ててか....
「瘤」より 著者:犬田卯
たり、自称三段のこの先生は五尺八寸という雄偉なる体躯にものに興味を覚え、そして運
動員として乗り出し、この地のいわゆる「猛者」として通るようになったのであった。 ....
「米」より 著者:犬田卯
年入学したばかりのおちえまで学校を休ませ、そして留守居させての、文字どおり一家総
動員の田植作業であった。旱魃を懸念された梅雨期の終りの、二日間打つづけの豪雨のお....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
の警察の手配は着々とすすみ、おもったよりはやく、町のこれぞと思うところに、警官が
動員されていた。 騎馬巡査が町をねり歩いては、戸締りをげんじゅうにするよう、家....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
流すことでもないと思います。人間はこれらの問題を一日も早く解決をして、一切の力を
動員して大自然と闘争するところに人間本然の姿があると思うのであります。このたたか....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
れわれはこれをぶちこわして強引に工場へ入ったところ、会社側も負けじとお雇い人夫を
動員、トビ口やコン棒を振上げ襲いかかってきた。あわや血の雨の降る大乱闘になろうと....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
れとは根本を異にし、むしろナポレオンの対英戦争と相似たるものあり。いわゆる国家総
動員には重大なる誤断あり。もし百万の軍を動かさざるべからずとせば日本は破産の外な....