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「動感〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

動感の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
運動は自らこれに伴うのである、而《しか》してこの運動その者も純粋経験より見れば運動感覚の連続にすぎない。凡《すべ》て意志の目的という者も直接にこれを見れば、やは....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
はそれぞれ一つの絵である。しかし単にそれらの絵が並んでいるというだけでは連句の運動感は生じない。芭蕉が「たとえば哥仙は三十六歩なり、一歩もあとに帰る心なく、行く....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
にをは」の使用である。それよりも大切なのは十七字の定型的詩形から来る音数律的な律動感である。 短い詩ほど詩形の規約の厳重さを要求する。そうでなければ、詩だか画....
空想日録」より 著者:寺田寅彦
にある一定週期の振動を与えながらその振幅をいろいろに増減する。そうしてちょうど振動感覚の限界に相当する振幅を測定する。次には週期を変えて、また同じ事をする。そう....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
類にすぎないだろう。反対に一方の眼でみれば、定律詩は形式的で生気がなく、時代の流動感を欠いているように思われる。 * 「権力感情」という言語を、始めて強いアク....
「下じき」の問題」より 著者:宮本百合子
のであったと思う。 それならば、安直な便宜主義のために善い意図さえ流産させる行動感覚は、民主主義文学者の間にだけ残されている古さなのだろうか。もし、そうである....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
間表象という何か特別な感覚内容があるというのであって、それは或る特殊の感覚――運動感覚――が有つ性質だと考える。時間表象に於ては運動感覚が触覚と結び付いていない....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
り躓いたりしないことが、現代風俗における行儀作法なので、それには多分スマートな行動感覚の教育が必要だろう(茶の湯の席で坐っていてもしびれを切らさない教育が必要で....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
式の、単純、率直、傍若無人、そして、しばしば、愚鈍と軽妙との交錯による滑らかな流動感が、ファルスの生命ともいえよう。 日本の「狂言」は、この意味で、まさに、立....
ラジオ・ドラマ私見」より 著者:岸田国士
間と空間の制限をある程度超えることのできる「ラジオ」の特性を活かしつゝ、全体の流動感を快いリズムに乗せて物語を運ぶように、発端から結末までを、変化のある情景の線....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
から、改めてそこに、新しいフィルターを探さねばならなくなりました。所が、画像に運動感を与え、一人の白衣を被った人物を、その眩影の中に隠してしまう――と云う不可思....