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勘定奉行
「勘定奉行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勘定奉行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
河守、桜井安芸守、すなわち城内|公事奉行や、青沼助兵衛、市川宮内助、すなわち城内
勘定奉行や、坂本武兵衛、塚原六右衛門、すなわち城内御目付や、萩原豊前守、久保田助....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
丸に、六棟の土蔵が立っているからで、それを見せようとしたのであった。 案内役は
勘定奉行、北村彦右衛門と云って五十歳、思慮に富んだ武士であった。 こうして一之....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
重陽を祝する吉例で、作左衞門は彼の野菊白菊の皿を自慢で出して観せます。美作守の御
勘定奉行|九津見吉左衞門を初め九里平馬、戸村九右衞門、秋元九兵衞其の他御城下に加....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
めだ。 ようやく五月の十七日ごろになって、上り下りの旅人が動き出した。尾張藩の
勘定奉行、普請役|御目付、錦織の奉行、いずれも江戸城本丸の建築用材を見分のためと....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
名前が読まれるたびに両手を軽く畳の上に置いて、順に挨拶した。 都筑駿河はかつて
勘定奉行であり、神保佐渡は大目付であった閲歴を持つ人たちである。下々の役人のよう....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
島総管所も福島出張所と改まるという話ですね。今度来る土屋総蔵という人は、尾州の御
勘定奉行だそうですが、そういう人が来て民政をやってくれたら、この地方も見直しまし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しかろうと存ずる」 こう穏《おだや》かに言われて、兵馬は大勢に囲《かこ》まれて
勘定奉行《かんじょうぶぎょう》の役宅の方へ引かれて行ってしまいました。 兵馬は....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
人の妾の子でござりまする。この小栗と申す人は米国へ洋行した初めで外国奉行を兼ね御
勘定奉行で飛鳥を落す程の勢い、其の人の娘で、私どもは深い事は心得ませんが、三倉で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら》しにかけるまでの手柄を現わした、あの夜の名捕方――轟《とどろき》の源松という
勘定奉行差廻しの手利《てき》きでありました。 それに飛びかかられた旅の男――も....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を計画した小栗上野介は一流の人傑で、幕府においての主戦論者の第一人でありました。
勘定奉行にして陸海軍奉行を兼ね、勝も大久保も皆その配下に働いたものであります。こ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なので――そこで追いかけて彼等が説明していうことには、 「御覧下さい――あれはお
勘定奉行の諒解《りょうかい》の下《もと》にやっている仕事でございます、しかも作業....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
れた家老初めも総てそれを赦されて、あるいは役付をする事にもなった。そこで私の父は
勘定奉行といって、財政の主任になった。また私も再び小姓を申付けられて、今度は前藩....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
正面の高座敷が将軍家の御座所でございまして、御老中、若年寄、寺社奉行、大目附、御
勘定奉行、郡奉行、御代官並びに手代其の外与力に至るまで、それ/″\席を設けてあり....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
。頷くばかりで黙っている理由はこれであった。 ふとお品は新八郎へ訊いた。 「お
勘定奉行の松本伊豆守様とおっしゃいますお方は、どういうお方なのでございましょう」....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
尽くさざるべからずとて極力計画したるところ少なからず、そのもっとも力を致したるは
勘定奉行在職中にして一身を以て各方面に当り、彼の横須賀造船所の設立のごとき、この....