勘定所[語句情報] » 勘定所

「勘定所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勘定所の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
」 「しかし極《きま》りがつかないから……」 「それじゃ君やってくれたまえ。僕は勘定所じゃない。一代の才人ウェルテル君がヴァイオリンを習い出した逸話を聞かなくっ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の場合である。村方の財政や山林田地のことなぞに干渉されないで済む通行である。福島勘定所の奉行を迎えるとか、木曾山一帯を支配する尾張藩の材木方を迎えるとかいう日に....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
安御殿の方に移り住むと聞くころだ。西丸だけは復興の工事中であるが、それすら幕府御勘定所のやり繰りで、諸国の町人百姓から上納した百両二百両のまとまった金はもとより....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
が四十。……金座のほうからは常式方送役人《じょうしきかたおくりやくにん》が二人、勘定所からは勝手方勘定吟味役《かってがたかんじょうぎんみやく》が二人つきそって、....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
の干渉を許さずして、あたかも文権の本局たるべし。 在昔《ざいせき》、徳川政府|勘定所《かんじょうどころ》の例に、旗下《はたもと》の士が廩米《りんまい》を受取る....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ものなし。料理屋に入りて食事をなすものあり、意に任じて数品を食し終わりて入り口の勘定所に至り、自らその食するところのものを告げ、相当の代価を払うの例なれば、言を....