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勘定日
「勘定日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勘定日の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は、いや、金はどのくらい所持しておったかわからぬか」 「きのうがちょうど宿払いの
勘定日でござりましたゆえ、きんちゃくの中までもよく存じておりまするが、てまえがた....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
う事が分るようにして置いてくれればそれで結構だ。そうするとこっちでその帳面を見て
勘定日に差し引いて給金を渡すようにする。――なに力業《ちからわざ》じゃないから、....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
》に近い頃だそうですが、お角は島田と一緒に異人館へ出かけて行くと、きょうは晦日の
勘定日でハリソンは店の方へ出ていました。その留守に、アグネスと島田とお角と三人で....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
タにちがいなき三角形のさまざまなものを見出さねばならなかった。私は時子の呪いの総
勘定日が近づいたことを知った。いや其の上にそれからというものは時子の顔が窓の外に....
「縮図」より 著者:徳田秋声
村からの※縁で、取引することになり、抱え妓の公正証書を担保に、金を融通するので、
勘定日には欠かさず背広姿で、春よしの二階へ現われるのだった。 帳場に坐るはずで....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
来てくれた。
「おばさんは、二三日うち島へ行きなさるな?」
「この十五日が工場の
勘定日じゃけん、メリヤスを少し持って行こうと思ってますけに……」
「私のうちも船....
「お菜のない弁当」より 著者:本庄陸男
コーダーは情容赦もなく遅刻の印しに赤い数字でがちゃりと捺す――そしてそれが差詰め
勘定日の金高にビンビンと響いて来る。 「……とんでもないことになったもんだ」と野....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
げました!」いう声が、窓の軒の下からきこえて来る。蛙が円い声で鳴いている。今日は
勘定日でお母様はきのうからその準備で御多用。達、隆二人は、虹ヶ浜とかへお嫁の荷を....
「少年・春」より 著者:竹久夢二
きき逃さなかった。そして小さい全精神をあげて荒木夫人を憎んだ。ついにその奥さんの
勘定日が来て、奥さん自身やって来た。母様は庭に居て聞きつけなかった。あなたは自分....