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勝ち負け
「勝ち負け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝ち負けの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
信ずるように言った。 忠通も彼女に勝たせたかった。相手の泰親はともかくも、この
勝ち負けは結局自分と頼長一派との運定めであるように思われた。彼は苛《いら》いらし....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
と云った。それから一寸言葉を切って、 「この一気が、一気になるか二気になるかで、
勝ち負けが決まるんじゃないかな……?」 「そ。あとは点火夫だけが必要なのよ――八....
「火星兵団」より 著者:海野十三
瞬間には、火星兵団の宇宙艇隊は、ロケット隊のまん中を刺貫ぬくように飛込んで来た。
勝ち負けは、その瞬間にきまってしまった。
せっかく力を合わせて編成した連合脱出....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りますねえ。さあ、どちらかと言えばわたしはここでは石田三成を買って出ますねえ――
勝ち負けなんぞは、お前さん、時の運ですからねえ、これだけのものを相手にとって大芝....
「源氏物語」より 著者:紫式部
負けじの心なりけり とも歌った。中将の君が笑いながら、 わりなしや強きによらん
勝ち負けを心一つにいかが任する と言う態度までも、冷淡に思われる少将であった。....
「月かげ」より 著者:豊島与志雄
たことがあった。彼は私よりだいぶ上手だったが、私の方が勝がこんだ。それでも彼は、
勝ち負けに関せずゲームになると ただにやにや笑っていた。人を馬鹿にしてるのか、或....
「その人を知らず」より 著者:三好十郎
それで――? 友吉 ですから、戦争というものは、正しくないだけでなく、損です。
勝ち負けに関係なく、世界中の人間にとって損です。損だとわかれば、今後は、もう、よ....
「醤油仏」より 著者:吉川英治
議だなあ」 もう寝たのかと思っていた由造が、突然、尻ッ尾の方で唸っていた。 「
勝ち負けはとにかく、それで生きてるっていうのが余っ程不思議だよ、何しろそいつは、....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
の遊びには、もはや年を取った念者の来て見る者は無くなっていたけれども、仲間がこの
勝ち負けに力を入れる熱心さは、純然たる遊戯になるまでなお残っていて、それが暗々裡....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
祀りの日は天気がよい。二十一日がもし晴天ならば、二十五日は必ず雨天で、どちらかに
勝ち負けがあるということを、京でも他の田舎でもよくいっております。東京では虎の門....