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勝川
「勝川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝川の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
関車なども見えて、真黒な人だかりだ。汽車はこゝで乗客の大部分を下ろし、汪々たる十
勝川の流れに暫くは添うて東へ走った。時間が晩れて、浦幌で太平洋の波の音を聞いた時....
「あの顔」より 著者:林不忘
半三郎と、その女形の名が書いてあった。あまり聞いたことのない役者だった。画工は、
勝川豊春としてあった。これも、あるいは故人で、二流三流なのでもあろうか、かなり通....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
それは善悪両面と鏡の両面に因《ちな》んだ枕がきのついた七冊続きであったが、画工の
勝川《かつかわ》春亭《しゅんてい》と争いを起してここにはしなくも文壇画壇のかなり....
「人を殺す犬」より 著者:小林多喜二
縫って、こっちに向ってだんだん上ってきている。釧路の方へ続いている鉄道だった。十
勝川も見える。子供が玩具にしたあとの針金のようだった、がところどころだけまぶゆく....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は痛痛し過ぎる――といってまた、並大抵のものが妾にしては位負けがする……そんなら
勝川派はどうだね、何といっても春章はたしかなものだ。清長より少しやさし味があって....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
勝川のおばさんという名がアンポンタンに記憶された。顔の印象は浅黒く、長かった。そ....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
す。此際は汽車は浦幌迄通ずるのみ。浦幌に泊し、豊頃に至る。前九時なり。此れより十
勝川を渡り藻岩村に向わんとす。然るに昨日迄は満水にて渡船無きも、今日に至り漸く丸....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
りと煙草の葉選《はよ》りの内職だった。妹娘は常磐津《ときわず》を仕込んでいたが、
勝川のおばさんの方へ多くいっていた。 音無川《おとなしがわ》を――現今《いま》....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
奇才を愛せられまさに大いに用いられんとしたれど、不遜をもって破門せらる。これより
勝川春章に従い設色をもって賞せられたれども師に対して礼を欠き、春章怒って放逐す。....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
の著書である。 それには、ヨナと鯨の古版画をはじめとして、それらに入れ混じり、
勝川|春亭の「品川沖之鯨|高輪より見る之図」や、歌川|国芳の「七浦捕鯨之図」「宮....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
について見るもまたその揆《き》を一にす。浮世絵風俗画は鈴木春信《すずきはるのぶ》
勝川春章《かつかわしゅんしょう》鳥居清長《とりいきよなが》より歌麿《うたまろ》春....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
科源蔵氏採集――『北海道伝説集』34―5ページ) 十勝国|新得町字|屈足に、十
勝川の川岸にのぞんでウェンシリ(1) このカムイエロキに、むかしフレウとよぶ大....
「言語と文化史」より 著者:知里真志保
イヌで、このように一応北海道の各地の海岸に定着したアイヌが、そこから石狩川とか十
勝川とか沙流川とか、大きな川をさかのぼって次第に北海道の内陸に占拠するようになっ....