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勝戦
「勝戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
いつになく微笑を浮べているのは、西楚《せいそ》の覇王《はおう》の首をあげた今日の
勝戦《かちいくさ》の喜びが、まだ消えずにいるからであろう。――
「そうかね。」
....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
蘭《ニュウジイランド》とぶつかり、これも日本は、第三着で、到頭《とうとう》、準決
勝戦に出る資格を失ったのでした。
十八
レエスも済み、為《な》すべきことを....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
あります。一番遠い太平洋を挟んで空軍による決戦の行なわれる時が、人類最後の一大決
勝戦の時であります。即ち無着陸で世界をぐるぐる廻れるような飛行機ができる時代であ....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
もしません。大阪城の落ちた時の、木村長門守の思切ったようなのだと可いけれど、……
勝戦のうしろの方で、矢玉の雨宿をしていた、ぬくいのらしい。御覧なさい。 亀姫 (....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
百キロ向うの海の中へ、さっとしぶきをあげて嵌りこんでしまった。 あまりに意外な
勝戦に、原地人軍の酋長は、それ以来、自分が神様の生れかわりであると信ずるようにな....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ウインナ、ドレスデン、ベルリン、モスコー、などの都市を見、ヨーロッパのあらゆる優
勝戦場に、マリユス自身の血管の中にある同じ血潮の数滴を残し、規律と指揮との中に年....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
であるが、当時黄金時代の日大三中と荏原中学が一回戦で顔があった。これが事実上の優
勝戦であるばかりか、その勝者は甲子園で優勝するだろうと考えられていたほどの東京で....
「三国志」より 著者:吉川英治
意に攻めこんだ。 呂布はその日正面の野戦で曹操の軍をさんざんに破っていたので、
勝戦に驕り、陳宮が、 「西の寨が危険です」と、注意したにもかかわらず、そう気にも....
「三国志」より 著者:吉川英治
容易には越えられません」 「そうか、よし」と案内者を退けてから、関羽は何事かもう
勝戦の成算が立ったもののように、 「敵将|于禁を擒にすることは、すでにわが掌にあ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
懺悔して、こう述懐したというのである。 ――じつ申せば われ始めのほどは 到底、
勝戦なきを思ひ ひそかに 将軍(尊氏)を討たむもの とちかひ居しが そのをり将軍....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
戦況だった。 「ただいま、彼方に」 と、近侍が告げた。 「師泰、帯刀の両将が、
勝戦のよしを言上のため、坪の内へ来て、さしひかえておりますが」 「直義はいないの....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
軍にして然り。人智の幼稚なるを痛感せずんばあらず。 一 欧州戦争は欧州諸民族の決
勝戦なり。「世界大戦」と称するは当らず。 第一次欧州大戦後、西洋文明の中心は米....