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勝手な熱を吹く
「勝手な熱を吹く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝手な熱を吹くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
配してくれる伯父の親切を察しては、それでも私は斯うしたいの彼《あゝ》したいのと、
勝手な熱を吹くことは出来ませんから、お若も是非がない、義理にせめられて、 若「....
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
尚《こうしょう》な精神的娯楽を求めなくってはいけない……」 だまって聞いてると
勝手な熱を吹く。沖《おき》へ行って肥料《こやし》を釣ったり、ゴルキが露西亜《ロシ....
「食魔」より 著者:岡本かの子
が生れると蛍雪は家が汚れるといって嫌な顔をした。 「ちっとばかりの宛がい扶持で、
勝手な熱を吹く。いずれ一泡吹かしてやらなきゃ」 それかといって、急にさしたる工....
「火のついた踵」より 著者:宮本百合子
なんだから。 みさ子 ――(意味を解しかねて谷の顔を見る) 谷 僕が、あなたに
勝手な熱を吹くと思って、お冠を曲げたのですよ。然し……あの男の思うほど、僕は「不....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
一度もない。唯、この弟たるべき自分が、時々向うの好意にもたれかゝって、あるまじき
勝手な熱を吹く事もあるが、それさえ自分に云わせると、兄貴らしい気がすればこそであ....