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勝沼
「勝沼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝沼の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
に乗せられた。四人の武士が担うのである。それも甲斐撫での武士ではない。日向大和、
勝沼入道、今川伊勢、辺見左京、一騎当千というよりもいずれも堂々たる武将連である。....
「怪僧」より 著者:田中貢太郎
官軍の隊士飯田某は、五六人の部下を伴れ、
勝沼在の村から村へかけて、潜伏している幕兵を捜索していた。それは、東山道から攻め....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
寺へ帰るのでもなし、また尼寺へ立戻ろうとするのでもないらしく、甲州街道をどうやら
勝沼の方まで出かけようとするらしいから、兵馬は怺《こら》えきれないで、 「老和尚....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
、三篇の戦争を題材とした作品をのせている。「明治元年」林房雄。「戦場」榊山潤。「
勝沼戦記」村山知義。 本多顕彰氏は月評の中で「
勝沼戦記」は戦いを暗い方から描い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
があったら、近いところまで行ってごらんになるもよろしかろうと思う」 「しからば、
勝沼あたりまで行ってみようか知らん」 「
勝沼までと言わず、いっそ笹子《ささご》を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た。雨の音を聞きながらお銀様の帰るのを待っていました。お銀様は昨日、そっと忍んで
勝沼の親戚まで行くと言って出て行きました。今宵はいやでも帰らねばならぬはずなのに....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
でも、笛吹川の響きに夢むすび憂《う》く、これにも腸《はらわた》はたたるべき声あり
勝沼よりの端書《はがき》一度とゞきて四日目にぞ七里《ななさと》の消印ある封状二つ....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
府中と同じように出てきた。千人同心が、三四百人は、加勢するという話であった。 「
勝沼で食止めて、一泡吹かしてから、甲府へ追込む事にしよう。それまでには、加勢も加....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
がついた 鎮撫隊より一日早く、甲府城まで這入った、板垣退助の率いた東山道軍は、
勝沼まで来ていた近藤勇たちの、甲州鎮撫隊を、大砲や小銃で攻撃し、笹子峠を越えて逃....
「歩くこと」より 著者:三好十郎
ンネルを越えたころからは窓の外を眺め入る余裕もできてきました。二時間ばかりたち、
勝沼《かつぬま》から塩山《えんざん》あたりの山村が窓の外をユックリと走りすぎてい....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
るのが工人たちの務めであります。 身延山の霊場、御岳の風光、富士の五湖、それに
勝沼の葡萄、甲斐の国といえば誰もこれらのものを想い浮べることでありましょう。しか....