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勝者
「勝者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
あった。囲碁将棋|双六《すごろく》というもてあそびものにおいても、彼は大抵の場合
勝者であった。元より弓馬槍剣といったような武士に必須な技術においては、彼の技量は....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
。しかして藩閥内閣なるものの義においてはいかに弁護の労を取るも強者の権利または戦
勝者の権利もしくは軍人政治の意を存せざるべからず、該論派のこれを弁護したるは実に....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
叫せしめている。) フランツ・ウェルフェル――「トロヤの女」(戦敗者の悲惨と戦
勝者の残酷とを愁訴したものである。) エルンスト・トルレル――「独逸男ヒンケル....
「断層顔」より 著者:海野十三
」 それからその欄外に鉛筆書で「23XSY」“畜生、イカサマだ云々”、「要警戒
勝者」と、三つの文句が横書になっている。帆村の顔は硬ばった。 「密航者は一名かと....
「地球要塞」より 著者:海野十三
こっちの弱みになることだと思ったので、私はついにいった。 「そりゃ、解決するさ。
勝者と敗者とができて、
勝者は敗者のもっていた資源を利用する」 「あははは、そんな....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
、天井から吊り下げることぐらいは、命令しそうなパイ軍曹だった。これは、さっきまで
勝者であった黄いろい幽霊にとって、まことに気の毒な場合であった。 もう一つの場....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
力よりも科学力である。いくら金があったとしても、科学力に於て優越していないときは
勝者たることは難い。世界列国はいまや国防科学の競争に必死であり、しかもその内容は....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
る。 八重垣というのはこの竜造寺家幾代目かの寵姫である。戦乱の収まって以来、戦
勝者が本藩を建て、竜造寺家はその支藩の名の下にこの土地に封ぜられた。その八重垣姫....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
というものがあって、これにプロをつくって券をうることもできない筈はないが、その優
勝者の血統から大博士、大臣、大軍人、大音楽家が生れると云うようなことは、まさか陸....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ね」 と訊いたそうだ。 日本でははなはだ「常識」ができやすい。五千、一万の優
勝者がマラソンを狙って、三、四人失敗すると、それでもう「不可能」という常識ができ....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
うに聞こえます。 使女A 音楽のつなみのようなあのオーケストラの後が、いよいよ優
勝者同志で、最後の競技をするのでござります。 使女B (女子を振り返り)お嬢様に....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
二十九日、晴れ。風あれども波高からず。昼夜ともに遊技の競走なり。晩食のときに、優
勝者に与うる賞与金の募集あり。終日、雲波と信天翁のほかに目に触るるものなし。 竺....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
るまする
怪しい物音が岩穴からした例もある。
敗者は殪れて、謗は必ず下流に帰し、
勝者は栄華を受けて、助くる神を称う。
命令を須いずして、万民信服し、
異口同音に....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
その優良なるものが残ったのが我が日本民族であります。そしてその民族のすべては、優
勝者であり、統治階級にいるところの天孫民族の伝説を信じて、天孫民族に仲間入りして....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
その主が失敗すれば、その家人や侍は一層堕落の境遇に置かれるのはやむをえなかった。
勝者たる源氏の家人が勢力を得た陰には、敗者たる平氏の家人が没落したのは言うまでも....