勝色[語句情報] »
勝色
「勝色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝色の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
い、さて又夏は卯の花の、えい、垣根の水にあらひ革。秋になりての其色は、いつも軍に
勝色の、えい、紅葉にまがふ錦革。冬は雪げの空晴れて、えい、冑の星の菊の座も、えい....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
却したというから、信長の旗本も危険に瀕したに違いない。只家康の方が早くも朝倉勢に
勝色を見せ初めたので家康の援軍として控えている稲葉一徹が、家康の方はもう大丈夫と....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
客の名札《なふだ》
勝色定紋《かちいろじょうもん》つきの羽二重の小袖に、茶棒縞の仙台平《せんだいひら....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
あるわ、銀のだの、貴下、紙幣のだの、」といいながら、窮屈そうに坐って畏まっていた
勝色うらの褄を崩して、膝を横、投げ出したように玉の腕を火鉢にかけて、斜に欽之助の....
「三国志」より 著者:吉川英治
っている。矢を放って、先に彼の危急を救ったのも、彼だった。 この奇襲に、冷苞の
勝色は、たちまち変じて、敗色を呈し、算をみだして、劉※の陣地へ退却して行ったが、....
「三国志」より 著者:吉川英治
軍の手に捕虜となった。 その日の戦況は、蛮軍が甚だしく振って、孟獲は急に、 「
勝色見えたぞ」 と、躍り立って歓びだした。 夫人は、自分が擒人とした張嶷、馬....