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勝負は時の運
「勝負は時の運〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勝負は時の運の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鯉魚」より 著者:岡本かの子
の古つわものとの論戦に、あれこれ言ったのではかえって言いまくられるであろうから、
勝負は時の運に任して、幸い師の三要から暗示《ヒント》を与えられた鯉魚の二字を守っ....
「寛永武道鑑」より 著者:直木三十五
出たが、腕は、さのみ、わしに優っておろうとは思わぬ。もし、今にも、彼奴と逢えば、
勝負は時の運と申そうか? 紙一重と申そうか。必ず討つとも云えぬし、必ず討たれると....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
めておりましたが、 「これはまた大仰《おおぎょう》な。試合は真剣の争いにあらず、
勝負は時の運なれば、勝ったりとて負けたりとて、恥《はじ》でも誉《ほまれ》でもござ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
るのだ。眼がつぶれるぞ」 しかたがないから、源三郎、 「申しわけござりませぬ。
勝負は時の運、ことによると、これが今生のお見納めかと、思わず、兄上のお顔をあおぎ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
常の勝負を望むとは殊勝《しゅしょう》に似て小癪《こしゃく》である。 「いやいや、
勝負は時の運と申します。兵馬様とて、まんざらの腕に覚えがなければ、敵呼《かたきよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
丁寧にお辞儀をしてしまうのだ。 なるほど―― そうすれば、先方の大先生、いや
勝負は時の運、とかなんとかいって、こちらを労《いた》わった上に、武芸者は相見たが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に、この関ヶ原の合戦ほど心憎い戦《いくさ》というものはない。すべての戦が、すべて
勝負は時の運ということになっているのだが、勝敗の数をあらかじめ明らかにして、しか....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
心に祈る――何とぞどうぞ栄三郎さま、弥生のためにお勝ちなされてくださいますよう!
勝負は時の運とかいう。が、よもや! と思っていると、チ……と竹刀のさきが触れ合う....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
籠城ときまったが、餓鬼大将は、たった一人、断々乎として反対した。そのとき信長は、
勝負は時の運だよ、と言った。彼には、それが全部であり、そして、それだけで、よかっ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
寡の知れたものである。罷り間違ったらば、其の喉笛にでも啖い付いて与るまでのこと。
勝負は時の運次第と、彼女は咄嗟の間に度胸を据えて了った。 対手が斯ういう覚悟で....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
こでは」 気がもろい。というよりも彼にはすぐ先の見通しがついてしまう。しかし、
勝負は時の運、最後の最後までは――としているのは、いつもながら強気な弟|直義の血....