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「勝負事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勝負事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
うな位置に置かれたということだ。己は昔からそういう位置に身を置くことを好まない。勝負事をやらないのも、そのためだ。」 ここまで分析して来た彼の頭は、さらに一歩....
勝負事」より 著者:菊池寛
勝負事ということが、話題になった時に、私の友達の一人が、次のような話をしました。....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
なった。 勝気の忠直卿は、これまでは、他人に対する優越感を享受するために、よく勝負事を試みたが、このことがあって以来は、その方面にも、ふっつりと手を出さなくな....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
那は芝居のほかに何か道楽がありましたかえ」と、半七は訊いた。 碁将棋のたぐいの勝負事は嫌いである、女道楽の噂も聞いたことがないと、十右衛門は答えた。 「お嫁さ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んかえ」 「へえ、半介でございます」と、彼は半七の顔をじっと視た。 「おもしろい勝負事の邪魔をして、済まなかったな」と、半七も店に腰をおろした。 「はは、勝負事....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ているんです。手さきの器用なものは何かの職人になる。遊芸の出来る者は芸人になる。勝負事の好きなものは博奕打になる。おべんちゃらの巧い奴は旅商人になる。碁打ちにな....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
味とも娯楽ともつかないものを持っていました。 その一つは、麻雀でした。彼はこの勝負事に一時かなり熱中したことがありました。多分最初は、麻雀という時間のかかる競....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
か幽かな溜め息をついているようにも聞かれた。 それが亡き夫の霊で、乱暴者の弟が勝負事にふけるのを嘆息しているのではないかとも思われたので、彼女は泣いて訴えた。....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
頃は、暖簾にも看板にも(目あり)とかいて、煎餅を焼いて売りもした。「目あり煎餅」勝負事をするものの禁厭になると、一時弘まったものである。――その目をしょぼしょぼ....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
「来年から年一つ若くなるんだよ。だけど、麻雀やカードは話せるなあ」 私は賭事、勝負事は三度の御飯より好きなのです。私は夢中になって勝とうと致します。その間は、....
蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
いうことが、死んだあとになって判りました。 叔父は一体が凝り性である上に、根が勝負事でありますから、だんだんに深入りをして、ほとんど夢中になってしまったのでご....
勘平の死」より 著者:岡本綺堂
でございますから、お芝居は勿論大好きでございましたが、そのほかに碁将棋のたぐいの勝負事は嫌い、酒も嫌い、若い者としてはまず道楽の少ない方で、女道楽の噂などもつい....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
「よく働きよく遊ぶ」とはこのことであろう。 また、平日はカルタ遊びやいろいろの勝負事に狂するがごとく熱中しておるが、今回は一度も金をかけて勝負を争いたるを見ざ....
世間師」より 著者:小栗風葉
らないが、博打で誘うときっと乗る。乗ってはいつも負ける。私は見るに見かねて、 「勝負事もいいけれど、あの連中は腹を合わせて何をするかも知れやしないから、ここで遣....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
て壮快を感ずるよりも、かえって憐愍の情に撲たれたのであった。それともう一つは格別勝負事には興味を持ち得ぬ私にとっては、暑くとも日の照る砂地に踞座でもかいている方....