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「勢力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勢力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
う》、仏教、モハメット教、拝火教《はいかきょう》なども行なわれています。まず一番勢力のあるものはなんといっても近代教でしょう。生活教とも言いますがね。」(「生活....
煙管」より 著者:芥川竜之介
でも、愛翫《あいがん》したからではない。彼はそう云う煙管を日常口にし得る彼自身の勢力が、他の諸侯に比して、優越な所以《ゆえん》を悦んだのである。つまり、彼は、加....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
。が、思兼尊《おもいかねのみこと》と手力雄尊《たぢからおのみこと》と、この二人の勢力家だけは、容易に賛同の意を示さなかった。手力雄尊は素戔嗚の罪を憎みながらも、....
或る女」より 著者:有島武郎
人同盟の運動は、その当時|野火《のび》のような勢いで全国に広がり始めた赤十字社の勢力にもおさおさ劣らない程の盛況を呈した。知事令夫人も、名だたる素封家《そほうか....
或る女」より 著者:有島武郎
すぐ協議会に出席しました。あなたも知っておらるるとおりドイツ人のあのへんにおける勢力は偉いものです。博覧会が開けたら、われわれは米国に対してよりもむしろこれらの....
広津氏に答う」より 著者:有島武郎
トクラシーでもなければ、富豪階級でもありえぬ。これらの階級はブルジョアジー以前に勢力をたくましゅうした過去の所産であって、それが来たるべき生活の上に復帰しようと....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
みずからの力によって建設せんとする。植民的精神と新開地的趣味とは、かくて驚くべき勢力を人生に植えつけている。 見よ、ヨーロッパが暗黒時代《ダアクエージ》の深き....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
いの発明はじつにいっさいの労力とともにまったく無価値である――資本という不思議な勢力の援助を得ないかぎりは。 時代閉塞の現状はただにそれら個々の問題に止まらな....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
社会なるものは性質上多分永久にそうであろうけれども――その何処かの一隅には必ず潜勢力としてそれが伏在していなければならぬ。社会は社会自身の意志に反して絶えず進歩....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
哲学的に深遠な意義のあるものであり、また現代の自然科学研究の基礎を成す物質並びに勢力不滅の観念と本質的に該当し、また、その永遠に関する概念は現代の宇宙開闢説の主....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は米州に多く傾くように判断されますが、われわれの常識から見れば結局、二つの代表的勢力となるものと考えられるのであります。どれが準決勝で優勝戦に残るかと言えば、私....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
党を支持して平然としていることによつて最も端的に表明せられている。国民大衆が反動勢力に投票するということは、露骨にいえば自分たちの敵に投票することであつて、いい....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
この英傑ではなかったのだ。イカバッド・クレーンが進軍を開始した瞬間から、ブロムの勢力はあきらかに衰退し、もはや日曜日の夜に彼の馬が例の柵につながれているのを見る....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
中国のみでなく世界的な言葉になっています。いま世界では、平和と民主主義をもとめる勢力の増大、なかんずくアジア、アフリカにおける反植民地、反帝国主義の高揚は決定的....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が参謀総長就任の時(一八五七年心得、一八五八年総長)はなお陸軍大臣の隷下に在って勢力極めて微々たるものであった。一八五九年の事件に依って信用を高めたのであったけ....