勢至[語句情報] » 勢至

「勢至〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勢至の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ん》を光らせている後には、名香の煙《けぶり》のたなびく中に、御本尊の如来を始め、勢至観音《せいしかんのん》などの御《おん》姿が、紫磨黄金《しまおうごん》の御《お....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
菩薩、これは大心ありて仏道に入る義にて、すなわち仏の次に位する称号。地蔵、観音、勢至、文殊、普賢、虚空蔵などある。それから天部という。これは梵天、帝釈、弁天、吉....
春昼」より 著者:泉鏡花
とおっしゃるから不可ん。 名がありましょう、一体ごとに。 釈迦、文殊、普賢、勢至、観音、皆、名があるではありませんか。」 「唯、人と言えば、他人です、何でも....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
、遠くの掛軸を指し、高い処の仏体を示すのは、とにかく、目前に近々と拝まるる、観音勢至の金像を説明すると言って、御目、眉の前へ、今にも触れそうに、ビシャビシャと竹....
或る秋の紫式部」より 著者:岡本かの子
を操る十六大士のお姿も、追々はっきり見えて来た。あな尊とや観世音|菩薩、忝けなや勢至菩薩。筏の舳に立って、早や招いていらるるぞ。やっしっし、やっしっし、それ筏は....
親鸞」より 著者:三木清
ろの善行をもってわが浄土に往生しようとする衆生があるとき、その人の臨終にもし観音勢至らの大衆とともにその人の前に現われて来迎しないならば、――そこでこの願は臨終....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
、ふうわりとした感じを潤いのある鉄線でいきいきと現わしている。しかし童子や観音・勢至などの乗っている雲は、型に堕しかけた線でかなり固く描かれている。二十五菩薩|....
法然行伝」より 著者:中里介山
あが》めて誕生寺と名づけ、影堂を造って念仏の道場とした。 生れた処の子供の名を勢至丸《せいしまる》とつけた。竹馬の頃から性質が賢く、聖人の様である。ややもすれ....