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「勤め上げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勤め上げの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二老人」より 著者:国木田独歩
しくじりもせず、長わずらいにもかからず、長官にも下僚にも憎まれもいやがられもせず勤め上げて来たのだ。もはやこうなれば、わしなどはいわゆる聖代の逸民だ。恩給だけで....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
はお尋ねが有りましても、国の家の事や私の身の上を申しやせんでしたが、もう年季通り勤め上げ、お暇が出て国へ帰るのも近いこんだから、お隠し申しやせんが、実は上州利根....
地上」より 著者:島田清次郎
という願い、その願いを身を売るということで充たす、そしてその芸妓稼業を芸ばかりで勤め上げたいという意気組、そこにはある厳粛な精神はあったが、同時に世間を知らない....
グーセフ」より 著者:神西清
では持つとする。だがその先はどうだ。考えても怖ろしいじゃないか。……これが忠実に勤め上げてくれたお礼だとよ。」 パーヴェル・イヴァーヌィチはとても凄い眼つきを....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
。 昔は小僧さんといえば、ほとんど無給で、冷飯を食わしたものである。その代り、勤め上げれば暖簾分けをしてくれた。しかし時勢が移って来ると、この暖簾分けというこ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の適期であって、それから十年間の年季奉公。それが明けると、一年の礼奉公――それを勤め上げないものは碌でなしで、取るにも足らぬヤクザ者として町内でも擯斥されたもの....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
いる所からして、師匠鳳雲の気にも入っておりました。お決まりの十一年の年季も立派に勤め上げ、さて、これから東雲は師匠と別れて、別に一人前として世に立って行くことに....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
てにする位なら汝を奉公になど出しはしない。一旦師匠の家に住み込んで、年季も満足に勤め上げず、中途で師匠を暇取るというような心掛けで、汝は何が出来ると思う。帰って....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
であります。 その人は師匠の弟|弟子で杉山半次郎という人、鳳雲の家にて定規通り勤め上げはしたけれども、業がいささか鈍いため、一戸を構える所まで行かず、兄弟子東....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
。 かくてちょうど私の年齢は二十三歳になり、その春の三月十日にお約束通り年季を勤め上げて年明けとなりました。すなわち明治七年の三月十日で文久三年の三月十日に師....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
この人は下総の松戸の先の馬橋村という所の者で、私より六ツほど年長、やっぱり年季を勤め上げて、師匠との関係はまことに深いのでありましたが、どういうものか、師弟の情....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、十二歳の時に根岸在住の菊川という牙彫の師匠の家に弟子入りをして、十一年の年季を勤め上げ、年明けが二十三の時、それから日本橋の馬喰町の木地問屋に仕事に通い出した....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の助教授をもしたことであって、至極穏健な作をする人であった。東雲師のお宅で年季を勤め上げ、一人前になろうという所で師匠が歿されましたので、その後は私の許に参って....
学位について」より 著者:寺田寅彦
記というものは、云わば商売志願の若者が三年か五年の間ある商店で実務の習練を無事に勤め上げたという考査状と同等なものに過ぎない。学者の仕事は、それに終るのではなく....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
がある、と感服していた男。 それが、ある大納言に見出されて京都へ上り、首尾よく勤め上げて、また信濃へ帰ろうとする時の話―― 国への土産に、よい女房をつれて帰....