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「勤仕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勤仕の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
儀、役人どもはじめ、御伝馬役、歩行役、七里役相勤め、嶮岨の丁場日々折り返し艱難辛勤仕り、冬春の雪道、凍り道等の節は、荷物|仕分に候わでは持ち堪えがたく、病み馬痩....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、抽斎の父允成は隠居料三人扶持を賜わった。これは従来|寧親信順二公にかわるがわる勤仕していたのに、六月からは兼て岩城隆喜の室、信順の姉もと姫に、また八月からは信....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
居《あらい》(遠州)に関所があった。関所は幕府で厳重に守らせたものであるが、既に勤仕している武士となれば、手数はかからぬのであるが、女子供を連れると面倒であった....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
に余ることであったろう。この文明七年の四方拝には、実隆はまた右近衛権中将でこれに勤仕したのであるが、その際の日記に、「一天昇平よろしく今春に在るものか」と認《し....
源氏物語」より 著者:紫式部
ことも言っているのですよ。若い女で宮中へ出る資格のある者が陛下を拝見しては御所の勤仕を断念できるものでないはずだ」 と源氏が言うと、 「いやなあなた。お美しい....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
裡《うち》に決めてしまっていたのである。 「主取りはもうこりこりじゃて、固苦しい勤仕《きんじ》は真平じゃ。天涯独歩《てんがいどっぽ》浪人《ろうにん》の境涯が、身....
法然行伝」より 著者:中里介山
た。直実の奴うまく侍を卒業しやがったな。おれも負けるものかという気になって、大番勤仕《おおばんきんじ》の為に京都へ上った序《ついで》に、承元二年十一月八日のこと....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。彼は雨乞いの霊験を信じて疑わない者だったのだ。のみならず、この準備をし、山田の勤仕者まで大勢招いておいて、今さらそんなことはできぬ、と強く言い張るのだった。 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
先になろうか」 六波羅の広場では、はや人馬が整列を作っていた。直義について鎌倉勤仕となって行く諸将たちで、長井、二階堂、仁木、武田など数十家の人数は二千をこえ....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
う語のもとの意味が、もし私などの考えているように、マツラウと同じであり、侍坐とか勤仕とかいう点にあるとすれば、それはかえって家々の節供、または村々の小さな社の祭....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
は戦国時代における皇室御料の最後のものとして遺った庄園であったから、一時そこから勤仕したのであろうが、その以前においてそんな遠方のものを煩わす必要はなかりそうに....