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勦
「勦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
、その効果著し、と言明する由を記せり。 そもそも全国で合祀励行、官公吏が神社を
勦蕩《そうとう》滅却せる功名高誉とりどりなる中に、伊勢、熊野とて、長寛年中に両神....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ん》の飾具を聚《あつ》めて渡世とする人があるので知れる、その人々は生計上から狼を
勦滅《とりつく》すを好まぬという。一八七二年の末セカンドラ孤児院報告に十歳ほどの....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
児に風邪を感かせないように、外国の奴隷に同情をする心で、御自分お使いになる女中を
勦ってやって欲しいんですが、これじゃ大掴みのお話です、何もそれをかれこれ申上げる....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
首牛身、犬身魚尾などという怪物どもの軍勢を作り集めた。神々は相談をしてこの怪物を
勦滅することに決議はしたが、誰も敢て手を下そうとするものがない中にただ一人知恵の....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
りあえず慶尚南道の有志、役人、司法当局四十余名を釜山公会堂に召集して、爆弾漁業|
勦滅の大講演会を開く事になった。これに各地方の有力者二十余名、臨時傍聴者三百余名....
「俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
ちっともおもしろくなかったり、ひとり合点で意味のわからないようなものは、わざわざ
勦絶に骨を折らなくても当代の環境で栄えるはずはないであろう。全く死滅しないまでも....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
んです。娘が肯かないのを、優しく叱るらしく見えると、あいあいと頷く風でね、老年を
勦る男の深切を、嬉しそうに、二三度見返りながら、娘はいそいそと桟敷へ帰る。その竹....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろ》を食いに来たのだ、こうなってみると、そうはさせないという気になって、こいつを
勦滅的《そうめつてき》に追い払わなければならぬ、得物《えもの》は――と伊太夫もあ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
むからだというわけではない。他にもいろいろ原因があろうけれど、主として不安の念を
勦絶《そうぜつ》しようといういらぬ世話が旅客に好まれぬからだ。この茶代の見計らい....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
れに二十首を作る 橋本蓉塘 金碗孝吉 風雲惨澹として旌旗を捲く 仇讎を
勦滅するは此時に在り 質を二君に委ぬ原と恥づる所 身を故主に殉ずる豈悲しむを須た....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
これを飲んで、すこし休息して、それからゆっくりお話しなさい。 (モウロはおいよを
勦りて、薬を飲ませる。) おいよ ありがとうござります。いえ、もう弱りは致しませ....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
いらんが、遊女が、」と切なそうにいった。 半纏はお若が心優しく、いまわの際にも
勦ってその時かけて行ったのであろう。 後にお杉はうつつながら、お若が目前に湯を....
「活人形」より 著者:泉鏡花
きなれど、蔵匿うことを承知したればそれにも及ばず都合|可し。人情なればこの婦人を
勦りてやる筈なれど、大犯罪人前にあり、これ忽にすべからずと、泰助は急ぎ身支度して....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
は夜もすがら旺んだった。 そしてようやく暁のころ、 「伊丹城は完く陥滅。残党の
勦討、信忠様、信澄様以下、お味方の入城も了りました」 という報を聞いて、初めて....
「自来也の話」より 著者:岡本綺堂
ん。しかしこうなったら何の道無事に助からないことは覚悟していますから、どうかまあ
勦わって下さい。そのお礼としてお前さんに差上げるものがあります。あの宝叔塔の幾階....