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勧学
「勧学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勧学の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
とを考えた。つまり、それは彼自身に物を学びたいと思う心が熱いからであった。あの『
勧学篇』などを子供に書いてくれて、和助が七つ八つのころから諳誦させたのも、その半....
「惜別」より 著者:太宰治
清国留学生を日本に送りはじめていたのである。その二、三年前に張之洞の著した有名な
勧学篇などにも、大いに日本留学の必要が力説されていて、日本は小国のみ、しかるに何....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り。北アフリカの角蝮《ホーンド・ヴァイパー》は眼の上に角を具う。それから『荀子』
勧学篇に、※蛇《とうだ》足なくして飛ぶとは誠に飛んだ咄《はなし》だが、飛ぶ蛇とい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
にしても、わからないにしても、これには驚かないわけにはゆかないじゃありませんか、
勧学院の雀どころじゃありませんもの」 「は、は、は――門前の小僧のためにしてやら....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
ければならぬというので、最初は興福寺を望んだが、都合がつかなかったので、東大寺の
勧学院に入れることにし西室と称した。入室以来いっこう学問に身が入らず、実隆も心配....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
町において春機発動期に入った。当時は映画などは無論なく、寄席にも芝居にも行かず、
勧学の文にある、「書中女あり顔玉のごとし」などということが沁み込んでいるのだから....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
。 鳶の光、火事頭巾、火消目付の緋らしゃなどが、煙にまじって渦まく中を抜けて、
勧学坂から袋町を突ッきり、やがて己れの棲家まで来てみると、すでにそこは一面の火の....
「三国志」より 著者:吉川英治
た。 孔明は彼の学識と達見を夙に聞いていたので、帝にすすめて田舎出の一学者を、
勧学従事の職に登用したのである。 ところが、最初の謁見の日、蜀朝の諸官は、彼の....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
未来の鬱蒼をなさんとしているものでしょう。(二五・八・六) * 「
勧学院ノ雀、蒙求ヲ囀ル」という諺がありました。今でいえば「大学の雀マルクスを囀る....