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勧業
「勧業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勧業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
っと切れているだけだから、なかなかたいしたものだが、金高が少し嵩《かさ》むので、
勧業が融通をつけるかどうかと思っているんですがね……もっともこのほかにもあの人の....
「浮動する地価」より 著者:黒島伝治
って、借金をかえさなければならなくなるのはきまりきっていた。 もっと利子の安い
勧業銀行へ人を頼んであたってみたりした。 だが、ある日、春だった。 「うまいこ....
「骨董」より 著者:幸田露伴
る一しい料簡を腹の底に持っていたとて、何の、乾也だって手に入る訳はありはしない。
勧業債券は一枚買って千円も二千円もになる事はあっても、掘出しなんということは先以....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
様や、お嬢さん達の衣装が綺麗で、日に二三度も着替えて御運動だから、彼奴は安物買が
勧業場へ来たようにキョト/\して、危い石坂を駈下りたりなにかするので、今は何で行....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
なにしろ久し振りで東京へ帰って来たのである。時は四月の花盛りで、上野には内国
勧業博覧会が開かれている。地方からも見物の団体が続々上京する。天下の春はほとんど....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
堀田原から従前通り私は相更らず師匠の家へ通っている。すると、明治十年の四月に、我邦で初めての内国
勧業博覧会が開催されることになるという。ところが、その博覧会というものが、まだ一....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
っている。その中で私は石川光明氏の名前は知っておりました。それは明治十四年第二回
勧業博覧会に同氏の出品があって、それを見て、心|私かに感服したので能くその名を覚....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
雪 とうとう二十年来の肩の重荷をおろしましてほっといたしました。ふりかえってみますと、私が十五歳の折り、内国
勧業博覧会に「四季美人図」を初めて出品いたしまして、一等褒状を受け、しかもそれが....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
が展覧会に入賞したのは、明治二十三年、十五歳の時でした。東京で催された第三回内国
勧業博覧会に、「四季美人」を出品しましたのが、一等褒状となりました。四人の四季の....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
先生の性格がよく出てると思います。 楳嶺先生が死なれた年の春に岡崎で第四回内国
勧業博覧会がありまして、私は「清少納言図」を出品しましたがその下図を誰ぞに見て貰....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
の展覧会出品画は「四季美人図」であって、これは明治二十三年、東京で開かれた第三回
勧業博覧会に出品したもので、当時まだ十六歳の若年であった。 今から思ってみれば....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
(按摩の癖に、よくそんな事を饒舌ったものね)……もっとも有名な立派な方ですとさ、
勧業課長さん、下役を二人、供に連れて、右の茅屋へお出向きになると、目貫、小柄で、....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
一人ゴテの叔父がおり、とやかく申すのでしたが、私が十五歳の時、東京に開かれた内国
勧業博覧会に、〈四季美人図〉を初出品しましたら、丁度、来遊されていた英国の皇子コ....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
も同様審査などなく陳列されたと記憶します。私の出品して審査を受けたのは第四回内国
勧業博覧会が最初と思います。そうした風で、明治三十年以前の画人というものは何とな....
「想い出」より 著者:上村松園
それから栖鳳先生に師事致しまして、今日に及んで居りまするが、十六の時、第三回内国
勧業博覧会に松年先生の御勧めで〈四季美人図〉を初出品致しまして、思いがけなく一等....