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勲位
「勲位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勲位の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
く、同女の父、殿宮愛四郎氏は本県の視学官にして、現中央政界の大御所とも言うべき大
勲位、公爵、殿宮|忠純《ただすみ》老元帥の嫡孫に当っているが、意外の悲劇に直面し....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
首の船を泛べて、半ば紫の幕を絞った裡には、鎌倉殿をはじめ、客分として、県の顕官、
勲位の人々が、杯を置いて籠った。――雨乞に参ずるのに、杯をめぐらすという故実は聞....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
を額にかざし、官僚式に風靡し、大御所《おおごしょ》公の尊号さえ附けられている、大
勲位公爵を夫とする貞子夫人の生立ちは、あわれにもいたましい心の疵《きず》がある。....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
道楽的な愛国者。一般にわたる政治道徳の堕落であった。各人は国家から、職務や手当や
勲位を授かることばかり待っていた。そして実際に国家は、それを顧客らにかならず振り....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
るかな、昨日の壮士は今日の俳優、妾また何をか言わん。聞く彼は近年細君のお蔭にて大
勲位侯爵の幇間《ほうかん》となり、上流紳士と称するある一部の歓心を求むる外《ほか....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
二十三日)の新聞紙上であった。この公債のための日本帝国政府代理人は、英国最高バス
勲位ホレーシォ・ネルソン・レーという、清国総税務司をつとめあげた紳士で、駐日公使....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
面工作のことはさておくとして。 二度めは明治二年十一月十二日付で「英国最高バス
勲位」ホレーシォ・ネルソン・レーと天皇の名において契約した鉄道公債またはロンドン....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
と艱苦に克ちとおしてきた後醍醐を、彼は、平等な人間としても、心から尊敬していた。
勲位は、その傑出した人からみとめられたということで、いちばい、うれしかったようだ....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
はよい家を一軒とよい地位とを持っている。上役の人々も僕に満足しているし、王様から
勲位と徽章とを賜わった。ローレ〔〕も僕もかなり丈夫である。 さて僕は君に自分の....