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勲功
「勲功〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勲功の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
うてん》主人、何小二《かしょうじ》なる者は、日清戦争に出征して、屡々《しばしば》
勲功を顕《あらわ》したる勇士なれど、凱旋《がいせん》後とかく素行|修《おさま》ら....
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
といい出したことを思い出した。が、本当は、ダシコフがくれたのではない、彼が自分の
勲功で堂々と貰うのである。が、イワノウィッチは、心のうちで「俺に勲章をくれたのは....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
は、七日の合戦の手に合わず散々の不首尾である。伊達、前田、黒田という聞えた大藩の
勲功も、越前家の功名の前には月の前の螢火よりもまだ弱い。 こう考えると、忠直卿....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
黙って首を下げた。 「しかしですネ、博士」と夫人は酒の盃を下に置いて、「音楽浴の
勲功も大きいが、その一方において音楽浴が同時に大きな罪悪をも、もたらしているとい....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
に行われて敵機の眼から脱れることに成功したかを、雄弁に物語っているので、その夜の
勲功の半分は軍部が担い、他の半分は、帝都市民が貰うのが至当であると面白いことを云....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
の詩人は「液体硬玉の泡沫」を熱烈に崇拝した跡が見えている。また帝王は、高官の者の
勲功に対して上製の茶を贈与したものである。しかし、この時期における茶の飲み方はき....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
、徳川殿の中に加わりては、足手|纏いの弱兵にて一方の役に立ったとも覚えず、自分の
勲功を御賞めになるなど、身びいきと云うもので、三河の人の思わむことも恥し」と。自....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
動揺せしめるのだと云って、時弊を痛論した。即ち元弘の乱に官軍に加った武士は、元来
勲功の賞に与らん為のみであるから、乱後には忽ち幾千万の人々が恩賞を競望して居る。....
「海底都市」より 著者:海野十三
い》になるおそれがある。それは隠《かく》しておいた方がいい。それを隠しても、君の
勲功《くんこう》は隠し切れないのだ」 「好きなようにしたまえ」 僕もこのとき、....
「地球要塞」より 著者:海野十三
くらになったように感じた。 怪! 四次元振動《よじげんしんどう》――博士の
勲功《くんこう》 オルガ姫の解読《かいどく》はつづく。 「――故《ゆえ》に、わ....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
」 「ああ、これは申し遅れて失礼をしました。成功の暁は、博士の測り知られざるその
勲功に対し、いかなる褒賞でも上奏いたしましょう。いかなる勲章がお望みかな。ダイヤ....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ひきつれてのっている。 司令は誰あろう、この前の第三次世界大戦の空戦に赫々たる
勲功をたてた大勇将として、人々の記憶にもはっきりのこっている、あの隻脚隻腕の大竹....
「愚かな男の話」より 著者:岡本かの子
牛の腹からはやっぱり一日分の分量しか牛乳は出なかった」 ○ 「何か
勲功があったので褒美に王様から屠った駱駝を一匹|貰った男があった。男は喜んで料理....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ただの浮浪生活を描いたのでは少なくも愛読者たる士君子に対して申訳が立たないから、
勲功記を加えて以て完璧たらしめたのであろう。が、『八犬伝』の興趣は穂北の四犬士の....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
文通者に書いている「伯爵は輝かしい勇気と徳性をもって、邪悪な敵意が伯爵の比類なき
勲功に向かって湧きたたせた暗雲を一掃された。それで、あの古ギツネはしっぽを垂れて....