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「勲等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勲等の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
石狩川」より 著者:本庄陸男
、そう云うけれど、あの人は傑《えら》いにちがいない、何故なら、彼はかくかくの位階勲等を帯している、と。おこぼれを頂戴《ちょうだい》したその成りあがりものはそう自....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
の如く、死ぬが死ぬまでも人間に取り付いております。否、死んでも銅像や記念碑、爵位勲等、生花、放鳥又は坊主の頭数、会葬者の人数、死亡広告の大きさやお墓の高さなぞに....
ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
ローヤル・アカデミー会員の描いた肖像画展覧会に於けると等しく、英国のあらゆる位階勲等を学ぶことが出来る。包紙としてもなかなか丈夫で役に立った。然し日本女は『デイ....
山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
息子でもあれば何とか一つ学校でも出して当時流行の官員様に仕上げ、明治の社会に位階勲等の片端でも貰うことに果敢《はか》ない幻を描いているのが通例であった。勇造の父....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
本家の夫であるし、政治的貴族としては重臣其他のものがあり、社会的貴族としては位階勲等の主体などがその例である。文化的貴族としては国家の学殖ある番頭達が存する。そ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
日比谷の公会堂や大隈講堂や日本青年館や青山会館で盛大に行われたのである。――位階勲等もない而も田舎の小学校の先生が、こういう常人には思いも及ばないような光栄と、....
わが母をおもう」より 著者:宮本百合子
的な役割の、そういう新しかった面の高い価値を評価することを知らず、ただ祖父の位階勲等や、祖父の発意でたてられたある修養団体で読み上げられる「創祖西村茂樹先生」の....
Sketches for details Shima」より 著者:宮本百合子
木の椽に、勲八等の青色桐葉章を与う証が入っている。 「三万五千五百八十四号ヲ以テ勲等簿冊ニ記入ス」 書院の袋戸棚 四枚の芭蕉布にぼんやり雪舟まがいの山水を書い....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しまった箔《はく》のために、われと迷うているのでございます。たとえばこの世の位階勲等の如きは、最初は、帝王の宏大なる政治心から、人間待遇の道として開かれたもので....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
兵士もしくは警官として使役せられたるのみにあらざりき。その有力者は往々にして位階勲等を有し、衛府の武官として任用せられたるものまた少からず。かつて本誌第二十一巻....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
いた。(鈴木は日露戦争後は海軍を引退して実業界の諸方面に頭を突込んでいたが、位階勲等を持ってる軍人だから、置き物に祭り上げられるだけで一向花々しい成功もしなかっ....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
かるに奈良朝の末に至り、もと蝦夷の出身で、勲功によって外従五位下勲六等という位階勲等を賜わり、今の宮城県栗原郡地方にあった上治郡の大領に任ぜられていた伊治公呰麿....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
したところが到底|駄目だから包まず言われるがよい。」「私は仏教僧侶で爵位、官職、勲等などのある者ではありません。」 「それではどういう訳で多くの金を費やしてチベ....
武鑑譜」より 著者:服部之総
か》製糸所にいたるまで、およそ「官員」たる者のいっさいがつくされ、その全部に位階勲等があり、巻頭の年俸表月俸表と対比すればただちに各人の俸給がわかり、おまけに長....