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「勺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
松や、富士薊が、東に向いて俯向《うつむ》きに手を突いている。紅葉の秋木も、一合五位から皆無になったが、虎杖《いたどり》は二つ塚側火山の側面まで生えている、それ....
義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
って死んでしまうわ。本津の義太郎を見いな。米俵、山のように積んであっても、一合一だってこっちに恵んでくれたかのう。一石百五十匁もしたら、売ろうと思っとるんじゃ....
恭三の父」より 著者:加能作次郎
房は後について歩いた。恭三の父は幾度も幾度も仆れかゝった。 「あ、酔うた/\、五の酒に…… 一合飲んだら…………」 と唄うかと思うと、 「....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
街道然たる、一筋路が、劃然と引かれて、迷いようもなくなった。 一合から一合五|の休み茶屋、そこを出ると、雲の海は下になって、天子ヶ岳の一脈、その次に早川連巓....
獄中消息」より 著者:大杉栄
多少驚かれもするが、さりとてどこと言ってからだに異状があるのでもない。一食一合七の飯を一粒も残さず平らげて、もう一杯欲しいなあと思っているくらいだ。要するに少....
インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
ッキリさせることが先決条件だと私は思う。尚、こんどの選挙で、民自党が主食の三合六配給ということを云った。こういうことを云って選挙に勝って、約束が果せなかったら....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
教する者続出ですよ。 私がこの本を読んでいたのは終戦にちかいころの、一日一合七、それが十日、三十日という遅配欠配の最中ですよ。実に異様でしたね。どうにもワケ....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
内容を見たときに、これは一日ぶんの御飯だろうと考えた。むろん配給の一日分、二合何よりは多い量で、人によってそれぞれ異るけれども、大男で病人でない私の一日分の量....
」より 著者:犬田卯
一事件だった。部落常会で助役さんの説明するところによると、今から一人|宛米二合八として十月一日までの数量以上を持っているものは、たとい一俵でも二俵でも政府へ供....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
にせる「メンパ」というのは、美濃方面で出来る漆で塗った小判形の弁当箱で、二合五|入りと三合入りとある。山へ出る時は、二つもしくは三つを持ってゆくという。彼らの....
鮑の宿借り作り」より 著者:北大路魯山人
て食膳にまみえるという意をみせようという心遣いである。 二杯酢の作り方は、酢六にだし四、すなわち四分六にぼんやりやわらげた酢を作り、それに薄口しょうゆを四....
火を点ず」より 著者:小川未明
した、強烈な香気を発散する液体が半分ほどもかんの中になみなみとしていました。五|のますと石油をくむ杓があって、男はその杓を青く揺れる液体の中に差し込むせつな、....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
で……』といわれて、当時大阪では「なでさん」がマッサージ師で「こなから」が二合五のことであるのを初めて知った。結局ここもおさらばして問屋橋にある板問屋の俵松に....
昆布とろ」より 著者:北大路魯山人
品のように)。次にかつおぶしの煮だしをやや濃い目につくる。かつおぶし一合に醤油三ぐらい入れた味をつけ、微温程度に冷ます(ただし刻み昆布一合煮だし二合ぐらい)。....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
している所から、右の谷らしい窪を十五分許り下ると水が得られた。急峻な谷間には一|の平地とてもない。止むなく大木が倒れて根と共に山腹を掘取った其跡へ泊ることにし....