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匁
「匁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
匁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
に申せ」 「実は奪《と》られました」 ついに白糸は自白せり。法の一貫目は情の一
匁なるかな、渠はそのなつかしき検事代理のために喜びて自白せるなり。 「なに？ 盗....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
、東京から買った純粋の酸でしかない。カンカン寅の奴、後でそれを分析してみて、一｜
匁の黄金も出てこないときには、どんな顔をすることだろうか。失望と憤怒に燃える彼奴....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
けたそうな。やっぱり二月二十五日。お家はやっぱり神田にあったという。 ◯牛肉二貫
匁が入るというルートの話がこの前あったが、この店もやっぱり二月二十五日に焼けた由....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
ても聞きに来る人は一人も無かった。 二十五年前には日本の島田や丸髷の目方が何十
匁とか何百
匁とかあって衛生上害があるという理由で束髪が行われ初め、前髪も鬢も髦も....
「火薬船」より 著者:海野十三
賛成じゃろう」 と虎船長は、事務長の同意を確かめたうえで、飲料水一斗、野菜二貫
匁、林檎三十個を、ボートで持たせてやることにして、その指揮を事務長にやらせること....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
この傭にさえ、弦光法師は配慮した。……俥賃には足りなくても、安肉四半斤……二十
匁以上、三十
匁以内だけの料はある。竹の皮包を土産らしく提げて帰れば、廓から空腹だ....
「阿Ｑ正伝」より 著者:井上紅梅
みを見せて阿Ｑにお茶を薦めた。阿Ｑは彼に二枚の煎餅をねだり、食べてしまうと四十｜
匁蝋燭の剰り物を求めて燭台を借りて火を移し、自分の小部屋へ持って行ってひとり寝た....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
りすることがない。そこに目をつけて分銅代りに用いる。十銭白銅貨の重量はザッと一｜
匁である。これは記憶するのにまことに便利だ。随って、杉箸の中央に糸をつけてこれを....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
勿論そうなったからといって悦ぶのは早い。金が簡単に出来るようになったら、今日一｜
匁十何円｜也という金が、一
匁一銭也位になるでしょうから、いくら金がドンドン手に入....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ている、細かい網代織りの方旛が、五つ連なっていた。重量は非常に軽く一本が六、七百
匁程度で、それが普通の曼陀羅より余程太い所を見ると、たしかに蓮の繊維ではなく、何....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
々聞合わせてくれたのだけれども、あいにく便船がなく、別仕立の渡船で、御坊一人十｜
匁ならばと云う、その時の相場に、辟易して、一晩泊る事にきめると、居心のいい大きな....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
、――この蒲団は新規だな。床に和合神の掛ものと。」 「その菊は――お手製の、ただ
匁と……」 と、眦の切れた目をちょっと細うして莞爾しながら、敷居際で町家風の行....
「西航日録」より 著者:井上円了
して諸事に敏速なる利あるも、また度量の狭隘に過ぐるの失あり。もし、日本人の気質七
匁にシナ人の気質三
匁を調合しきたらば、必ず東洋の人物のやや完全なるものを得べし。....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
び脱疽のために残る片足を切断す。 ○六月、市村座六月興行の入場料は、桟敷代八十五
匁、高土間八十
匁、平土間七十五
匁。 参考のために市村座の入場料を掲げたるが、他....
「雨」より 著者:織田作之助
当時のタングステン電球の中には小量の白金が使用されているのがあり、電球一万個に一
匁五分見当の白金がとれるからである。白金は当時、一
匁二十九円の高価であった。もと....