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包装紙
「包装紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
包装紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
田舎の家へ送るために、母と二人で荷造りを初めた。籠は大粒の翡翠色した葡萄の房や、
包装紙を透けて見える黄金色のオレンジなどで詰まっていた。 「少しくらい傷んでも、....
「道標」より 著者:宮本百合子
れる小包が、うっとりするように、西洋のいいにおいにみちていることを発見していた。
包装紙の上からかいでも、かすかに匂うそのにおいは、いよいよ包が開かれ、なかみの箱....
「喫煙四十年」より 著者:寺田寅彦
かと思う。赤天狗青天狗銀天狗金天狗という順序で煙草の品位が上がって行ったが、その
包装紙の意匠も名に相応しい俗悪なものであった。轡の紋章に天狗の絵もあったように思....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
い菓子を計り売りする時には、一般に百分の六、七は砕けと計り込みとなり、実にこれを
包装紙に包み遠方に配達する等の諸費をも加え、またお客への風味、店員の試食などを加....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、彼女らは髪もそそけ、どれもどれもが面色は蒼白になっている。 ここにまた、碧い
包装紙を拡げ、検査された完全紙の層を、としりとしとしと載せ、重ねて、揃えて、整え....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
喜んでいいものかどうか……と苦笑したものである。 ある日鎌倉河岸の光電社へ電球
包装紙の注文品を届けにいったところ、主人の所浜次郎氏から女房の話を持込まれた。相....