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「化け物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

化け物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
透明猫」より 著者:海野十三
なってしまうのではあるまいか。ああ、そうなったら、もう生きてはいられない。自分は化け物あつかいされるだろうから……」 青二は、ここで、重大な決心をしなければな....
追憶」より 著者:芥川竜之介
うちにいつかひきつけたとみえ、寂しい海辺を歩いていた。そのまた海辺には人間よりも化け物に近い女が一人、腰巻き一つになったなり、身投げをするために合掌していた。そ....
三人の双生児」より 著者:海野十三
のでした。つまり僕は二本の脚と三本の腕とを持っているので、丁度五本の腕の海盤車の化け物だというのです。いかがです。もしお望みでしたら、今此所でその気味の悪い瘢痕....
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
だ。そしてものも言わずにランプ室に躍り込んだわたし達は、とうとうそこでほんとうに化け物の狼籍の跡を見たのだった。 円筒形にランプ室の周囲を取り巻いた大きなガラ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
伊助に様子を見せにやると、やがて彼は帰って来て、こんなことを報告した。 「便所に化け物が出たそうです。」 「化け物が出た……。」と、根津は笑った。「どんな物が出....
火星探険」より 著者:海野十三
の心がひどく圧迫せられる結果起る病気なんだ。君もそうなんだろう。あのとおり火星は化け物のように大きく天空にかかって僕たちの前に立ちふさがっている。あれが気持よく....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
とおりだ。時計屋敷へはいったがさいご、生きて二度とは出てこられねえぞ。おっかねえ化け物がいて、お前たちを頭からがりがりと、とってくうぞ」 「化け物ではねえ、幽霊....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
す。この前、金博士にお別れをしてから、もうかれこれ五六年になりますなあ」 その化け物のような大蜘蛛は、しきりに金博士をなつかしむのだった。これを横から眺めてい....
四次元漂流」より 著者:海野十三
。と、やがて悪夢におそわれた。地獄の中で大捕物があって、結局自分がおそろしい鬼や化け物に追いまわされている夢だった。うなされているところを、誰かに起された。 ....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
りの顔をしているのですよ」 「なんだ、この少年と似ているのか。ふーん、じゃ、あの化け物もかわいい少年なんだね」 「そうです。似ているというよりも、双生児のように....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
、宇宙服を皆が着てしまったところは、実に異様な光景であった。なんだか銀色の芋虫の化け物に足が生え、両足で立って、さわいでいるとしか見えなかった。 「どうです。思....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
う」 「なに鴨の宮の方の入口も、あれと同時に爆発して完全に閉じてしまったのです。化け物は袋の鼠です。もうなかなか出られやしません」と白木警部は一人で感心していま....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
いいろが、いつまでも残っていた。そして誰にいうともなく、 「ほんとに女の子って、化け物だわネ」 といった。 松島準一と房子とは、京橋で下りた。そこには大きい....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
立てているとき、そのふしぎな物語に聞きいることだった。それは、幽霊の話、鬼の話、化け物の出る野原、小川、橋、屋敷、それから特に「首なし騎士」、彼女たちがときとし....
迷信解」より 著者:井上円了
よりて興る」とは、誠にその実を得たる格言である。 また民間に、妖怪宅地すなわち化け物屋敷と申すものがある。古来の伝説は信じ難ければこれをさしおき、今日現に存す....