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「化外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

化外の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予報省告示」より 著者:海野十三
という穢《きたな》い欲望を有している。地球防衛軍は大苦戦に陥る。 日本国民は文化外交の面に於いて大いに活躍し、相当の収穫あり。尚、宇宙戦争の勃発により、第三次....
石狩川」より 著者:本庄陸男
のに、最初は家宰の阿賀妻が万一の僥倖《ぎょうこう》を願う気持になっていた。蝦夷は化外の地であるという昔の観念が頭のなかに残っていたのである。化外の地の原始林には....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
の進歩発達を妨碍する当人だということだ。彼等が文化の頽廃と称するものは、文化を文化外的な権力に奉仕させるのに便宜でないということに他ならない。かくて彼等によって....
盈虚」より 著者:中島敦
穢《ろうわい》な一劃が目に付いた。侍臣に問えば戎人の部落だという。戎人とは西方の化外《けがい》の民の血を引いた異種族である。眼障りだから取払えと荘公は命じ、都門....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
の諸郡から、北、津軽の地方へかけては、いわゆる奥地として安倍氏にも属せず、むろん化外に置かれたものであったのであろう。かくてその戦役の結果は、源頼義・義家父子前....
間人考」より 著者:喜田貞吉
家を為すところの部曲の民は当然間人なるべきものであったに相違ない。勿論この以外に化外無籍の徒が所在少からなんだ事であろうが、それは国家の民として存在を認められざ....
人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
て辺界を犯し、農桑を伺いて人民を略すともある。この姦鬼邪神とはすなわち伝説化した化外の民族で、当時の蝦夷はすなわちその現実の邪神姦鬼なのである。これを理解しやす....
加波山」より 著者:服部之総
ろなか》が晩年(彼の伝記のなかで)つぎのようにいっているのは面白い。「東北は往昔化外の地を以て遇せられたけれども、その民は質実、剛健で、しかも地方の豪族を頂いて....
三国志」より 著者:吉川英治
賁の軍隊三十余万が、旌旗や旆旛を林立して、台下に立ちならび、このほか匈奴の黒童や化外の人々も、およそ位階あり王府に仕えるものは挙って、この祭典を仰ぐの光栄に浴し....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
制の鶏肉に対して、どれだけの励行があったでありましょう。つまりは政令の行き届かぬ化外の民で、祖先の遺風を保存していたというに過ぎません。そして今日は、我々一同祖....