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化成
「化成〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
化成の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底大陸」より 著者:海野十三
――さて、むかしアトランティス大陸に棲息していた如何なる生物が、今日の海底超人に
化成したのかということにつきましては、ドリー助教授も言及をごえんりょになったよう....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
段にては外国と同等の交際をなすあたわずとや思いけん、まず日本国民を挙げて泰西風に
化成するにあらざれば樽俎の間に条約を改正すべからずとまでに決心したるがごとし。こ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
十里、衣の長さ四十里、広さ八十里、重さ二両半、神力を以て百味の飲食《おんじき》を
化成すれど、最後の一口変じて蝦蟇《がま》と為《な》る、もし道心を発し仏僧を供養せ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
州|彭沢の丞を勤める沈持要という人が、官命で臨江へゆく途中、湖口県を去る六十里の
化成寺という寺に泊まった。 その夜、住職をたずねると、僧は彼にむかって客室の怪....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
の錯覚を利用して、オーバーラップによる接枝法モンタージュで、ハンケチから白ばらを
化成する。しかし音の場合はやや趣が違う。少なくもわれわれ目明きの世界においては、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ツスたる最も有力な証拠はすべて蛇類は比較的新しき地質紀に蜥蜴類が漸次四脚を失うて
化成した物で、精確にこれまでが蜥蜴類これからが蛇と別つ事はならぬ。されば過去世の....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
取って、その代りに強い代用心臓を取付けてやったもんだから、君の恋敵は俄然男性的と
化成して忽ち君を恋愛の敗北者へ蹴落しまった。ねえ、分るだろう。つまり君はわざわざ....
「金属人間」より 著者:海野十三
いであろう。 いや、金属というものは、精錬《せいれん》され、あるいは別のものに
化成され、または合金《ごうきん》にされることはあるが、金属そのものを製造すること....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
ろから低いところへというような歩みよりの意味で語られた。民衆というものは自身の文
化成育の欲望をもっていないものだろうか。知識人の再生というものは、今日あるがまま....
「連城」より 著者:田中貢太郎
喬は連城のことばかり考えて食にうえた人のようであった。間もなく連城は塩商の子の王
化成という者と許嫁になった。喬はそこで絶望してしまったが、しかし夢の中ではまだ連....
「米」より 著者:犬田卯
は泥の廻らない一段と高い方の田など全くどうにもならなかった。そこへは毎年きまって
化成を三叺ほど叩きこんだ。ところでその肥料だが――
化成のみならず魚糟配合のような....
「将来の日本」より 著者:中江兆民
う。受けてこれを読むに、けだし近時英国の碩学《せきがく》スペンサー氏の万物の追世
化成の説を祖述し、さらに創意発明するところあり。よってもってわが邦《くに》の制度....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の説相伝えて風をなし、俗をなし、一般の性質となり、自然の教育となり、善良の商人を
化成するに至るなり。ゆえに、余はこれを競争の結果という。 わが人民は数千年来太....
「山の人生」より 著者:柳田国男
怪物の話である。支那で姑獲と呼ぶ一種の鳥類をこれに当てて、産で死んだ婦人の怨魂が
化成するところだの、小児に害を与えるのを本業にしているのと、古い人たちは断定して....