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化政
「化政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
化政の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
自主性による認識と思想、としての文化のことではなくて、之とは対蹠の位置にある「文
化政策」の文化のことだ。私は所謂「文化映画」(之はナチスにとって有力な観念らしい....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
なのである。之によるとこの防共政策は、赤化防止に名を借りて、親日的反国民政府的文
化政策以外の、何ものでもなかったということが少なくとも判るのだ。 之は北支農民....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
いい方針と何かの関係があるかも知れない。強硬外交ということであるが、之は教育・文
化政策上の強硬外交であるかも知れない。海外留学の代りに、この頃は専門学校以下の教....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
て甚だ文化的な(!)活動に見えるということになる。だから一般に仮に自分自身或る文
化政策から強制や抵抗を感じないからと云って、それが文化統制でないという証拠にはな....
「映画芸術と映画」より 著者:戸坂潤
を発見する。之は文化映画――つまり文化的内容を盛った映画――というよりも、寧ろ文
化政策の手段としての映画という意義の方を余分に有っているのではないかと思う。而も....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
こととすれば、勿怪《もっけ》の幸いであったと見なければなりません。
たとえば、
化政から天保の頃にはやった、大名高家の大奥や、長局《ながつぼね》を専門にかせいだ....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
にまで昇格拡大されることになる。「教学刷新」刮目して待つべしであろう。この根本文
化政策に較べれば、日本文化中央連盟による「日本的諸学」の観念などは、空疎で不純で....
「著作権の問題」より 著者:伊丹万作
らない程度である。 法律によつて著作権を保護し、文化人の生活を擁護することは文
化政策の重要なる根幹をなすものであるが、我国の著作権法は極めて不完全なものであり....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
一生のお別れの皮肉というよりも江戸ッ子作者の最後のシャレの吐きじまいをしたので、
化政度戯作文学のラスト・スパークである。緑雨以後真の江戸ッ子文学は絶えてしまった....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
なる保守的反動を生じた。折から閣員の一人隈山子爵が海外から帰朝してこの猿芝居的欧
化政策に同感すると思いの外慨然として靖献遺言的の建白をし、維新以来二十年間沈黙し....
「松園女史の思い出」より 著者:金子薫園
えてくれた女史はそのころ三十を幾つも出ない、美しい女ざかりであった。女史の画中の
化政時代の麗人がそこへ浮び出たかと思われるたおやかさであった。言葉ずくなに語る一....
「友情に関係あるエッセイ」より 著者:戸坂潤
うとしているらしいのが見られる。割合皮相な観察をする人達は、それは社会の新しい文
化政策の必然的な影響によるのだ、と説明し去ることだろう。その説明は嘘ではない。併....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
も拘らず、そういう前進をも亦やはり元の封建的なるものによって色揚げしようとする文
化政策の策源地は、それだけは決して弱まりはしないのだ。だから日本の文化は、之まで....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
その報いを受けざるを得ないのである。国民精神総動員と云っても、決して之を高度な文
化政策と見做すことは出来ない。単に戦時総動員の一環として、文化をも利用しようとい....
「認識論としての文芸学」より 著者:戸坂潤
る。夫は文芸作品自身が社会にとって多分に教訓的な意義を有っていた一種の封建的・文
化政治的・イデオロギーの結果であったかも知れない。文芸作品はこの場合、暗誦訓詁す....