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北
「北〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
る。
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黒い一枚の掲示板《けいじばん》。掲示板は「
北の風、晴」と云う字をチョオクに現している。が、それはぼんやりとなり、「南の風強....
「河童」より 著者:芥川竜之介
かもしれません。僕はこの事実を発見した時、西国《さいこく》の河童は緑色であり、東
北《とうほく》の河童は赤いという民俗学上の記録を思い出しました。のみならずバッグ....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
飽きしている。」
「支那にじゃない。上海《シャンハイ》にだろう。」
「支那にさ。
北京《ペキン》にもしばらく滞在したことがある。……」
僕はこう云う彼の不平をひ....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
編輯者《へんしゅうしゃ》 支那《シナ》へ旅行するそうですね。南ですか?
北ですか?
小説家 南から
北へ周《めぐ》るつもりです。
編輯者 準備はもう出来た....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
お蓮《れん》は、やむを得ず気のない体を起して、薄暗い玄関へ出かけて行った。すると
北向きの格子戸《こうしど》が、軒さきの御飾りを透《すか》せている、――そこにひど....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
は勿論僕自身の支那語に通じていない為である。しかし元来|長沙《ちょうさ》の言葉は
北京《ペキン》官話に通じている耳にも決して容易にはわからないらしい。)
譚は鴇....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
》両国の間の和が媾《こう》ぜられてから、一年ばかりたった、ある早春の午前である。
北京《ペキン》にある日本公使館内の一室では、公使館附武官の木村陸軍少佐と、折から....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
一
雨降りの午後、今年中学を卒業した洋一《よういち》は、二階の机に背を円《まる》くしながら、
北原白秋《きたはらはくしゅう》風の歌を作っていた。すると「おい」と云う父の声が、....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
の友人は美男《びなん》ですが、達雄は美男じゃありません。顔は一見ゴリラに似た、東
北生れの野蛮人《やばんじん》なのです。しかし目だけは天才らしい閃《ひらめ》きを持....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
この話の主人公は忍野半三郎《おしのはんざぶろう》と言う男である。生憎《あいにく》大した男ではない。
北京《ペキン》の三菱《みつびし》に勤めている三十前後の会社員である。半三郎は商科....
「運」より 著者:芥川竜之介
ぬ。所を訊かれても、所を申しませぬ。ただ、云う事を聞けと云うばかりで、坂下の路を
北へ
北へ、抱きすくめたまま、引きずるようにして、つれて行きます。泣こうにも、喚《....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
教会で彼が祈祷をしているのに出遇った。それ以来、十八世紀の初期に至るまで、彼が南
北両欧に亘《わた》って、姿を現したと云う記録は、甚だ多い。最も明白な場合のみを挙....
「初雪」より 著者:秋田滋
を眺め、オレンヂの花の香りを胸一ぱい吸った。 やがて春が廻って来た。彼女はまた
北国へ帰って行った。 けれども、今はもう彼女は自分の病気が癒ることが怖かった。....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のためである。 ロンドンの中央より少々西に寄ったピカデリーという賑やかな通から
北へ曲りて、アルベマール町へはいると、普通の家と軒を並べた、大きなギリシャ式の建....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
昔、ある
北の国の山奥に一つの村がありました。その村に伊作、多助、太郎右衛門という三人の百....