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北する
「北する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北するの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女生徒」より 著者:太宰治
ひとを悪く言っている。馬鹿あつかいしている。私なんか、そんな馬鹿あつかいされて敗
北するのがわかっていながら、お母さんや皆に反対してまで自分の考えかたを伸ばすこと....
「職工と微笑」より 著者:松永延造
しいではありませんか。 卑怯と戦うに卑怯を以ってするならば、善良なものの方が敗
北するのは当然です。貴方は敗けました。そしてそれこそ貴方の心の奥にある善良を證し....
「かすかな声」より 著者:太宰治
また友と友との間に於いても、同じ事が言えると思う。 信じる能力の無い国民は、敗
北すると思う。だまって信じて、だまって生活をすすめて行くのが一等正しい。人の事を....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ぜ自分が転向すべきであるかを、なぜプロレタリア文学をやってはならないかを、なぜ敗
北する義務があるかを、用もないのにワザワザ発表したがっているようである。自分が野....
「道標」より 著者:宮本百合子
るんだから、そこを分析する勇気がなければいくら『自由のフランス』でだって左翼は敗
北するね」
「そりゃそうでしょう。しかし大戦後の必然ってことを云えば、ソヴェト同....
「バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
らしばしば弾圧を蒙っていた十年来のプロレタリア文学運動の活動家の大部分が情勢に敗
北する等、文学における階級性の問題はこの期間に殆ど信じられぬ程度にまで紛糾し曖昧....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
が大人になったときには、結局この娘の方が最後に女から取り残され、あらゆる同性に敗
北するのではないかと私は思った。 この娘の母親がある一夜私を訪ねてきたことがあ....
「無毛談」より 著者:坂口安吾
んなじじゃないの。ころあいのサヤアテでしょう。それにしても、熱病患者の兄さんが敗
北するとは、おトンちゃんの情熱は凄いわね」 妹も、どうやら、おトンちゃんの恋人....
「脱出と回帰」より 著者:中井正一
してやっていくには、余りに全生活をそれによって闘わねばならない。自然に生活的に敗
北することによって、芸自身を食うたつきとせざるをえず、そのことによって、さらに、....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
人生の気力を平均すれば至って弱き者にして、ややもすれば艱難《かんなん》に敵して敗
北すること少なからざるの常なり。然るに内行を潔清に維持して俯仰《ふぎょう》慚《は....
「三国志」より 著者:吉川英治
また、貴殿まで同じ轍を踏もうとなさるか」 「李典。ご辺はそれがしもまた、彼らに敗
北するものと思っておるのか」 「玄徳は尋常の人物ではない。軽々しく見ては間違いで....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
ら数の問題ではない。他の大勢は声援はおろか、見物すらもしていないにかかわらず、敗
北するのは小さい組の者ときまっており、中には次の群の影を見ると、見切ってさっさと....