北の対[語句情報] » 北の対

「北の対〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

北の対の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
すぐに通せと言った。やがて清治に案内されて、藻は庭さきにはいって来た。 ここは北の対屋《たいのや》の東の庭であった。午《ひる》すぎの明るい日は建物の大きい影を....
源氏物語」より 著者:紫式部
る人が幾月も暮らし続けていたのかと思うと、源氏は恋人がいたましくてならなかった。北の対の下の目だたない所に立って案内を申し入れると音楽の声はやんでしまって、若い....
源氏物語」より 著者:紫式部
にしてあった。東の対には明石《あかし》の人を置こうと源氏はかねてから思っていた。北の対をばことに広く立てて、かりにも源氏が愛人と見て、将来のことまでも約束してあ....
源氏物語」より 著者:紫式部
が、大臣が気にかけていることを思うと、御訪問も容易にできないのである。 大臣は北の対に住ませてある令嬢をどうすればよいか、よけいなことをして引き取ったあとで、....
女強盗」より 著者:菊池寛
ぐ出向いてその事を長官に話した。長官は驚いて家の中を捜索した。すると、例の血痕が北の対(離れ座敷)の車宿(車を入れておく建物)にこぼれているのが分った。北の対と....