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北原白秋
「北原白秋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北原白秋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
一
雨降りの午後、今年中学を卒業した洋一《よういち》は、二階の机に背を円《まる》くしながら、
北原白秋《きたはらはくしゅう》風の歌を作っていた。すると「おい」と云う父の声が、....
「風狂私語」より 著者:辻潤
を作った。感覚の明るさ、色彩のはなやかさ、言葉の饒舌さなどに際立った特色を示し、
北原白秋と違った性質のエピキュリアンの風貌をみせるようになった。のち、歌謡曲の作....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
に辛い事もないけれど、風呂水がうちじゃ大変なんですよ。」
暗い感じの家だった。
北原白秋氏の弟さんの家にしては地味なかまえである。行ってみる間は何か心が燃えなが....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
の主観的高調時代であった。(だから当時の詩壇には、蒲原有明《かんばらありあけ》、
北原白秋の如き秀才が一時に出た。)しかしながら日本に於ては、もとよりこうした現象....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
聞で見ると(読売六月二十五日付)、成城へ子弟を入学させている武者小路や加藤武雄、
北原白秋の諸文士(いずれもあまり進歩的な顔振れではないことを注意すべきだが)が、....
「時 処 人」より 著者:岸田国士
も、ここに別荘を建て、それぞれ古稀庵、滄浪閣と名づけて、今もその跡が残つている。
北原白秋も谷崎潤一郎も三好達治も、いずれもこの地を愛し、この地に何ものかをとどめ....
「読書遍歴」より 著者:三木清
暗誦し得るまでに読んだ。『藤村詩集』もよく読んだが、私の好きであったのは何よりも
北原白秋の『邪宗門』や『思い出』であった。今も白秋の詩は私の好きなものの一つであ....
「智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
興したスバル一派の新文学運動に加わったりしていたと同時に、遅蒔の青春が爆発して、
北原白秋氏、長田秀雄氏、木下杢太郎氏などとさかんに往来してかなり烈しい所謂耽溺生....
「ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
ボオ エスプリの現われであって、石井柏亭等同人の美術雑誌「方寸」の連中を中心とし
北原白秋、木下杢太郎、長田秀雄、吉井勇、それから私など集ってはよく飲んだものであ....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
装が決して嫌いではなかったし、従ってそのモダン化という狙いもあったが、もうひとつ
北原白秋が「思ひ出」「雪と花火」「桐の花」のカラリストとしての苦境を、現実におい....
「夜長ノート」より 著者:種田山頭火
つことが出来る。 スバル、白樺、三田文学、劇と詩、朱欒。永井荷風氏、吉井勇氏、
北原白秋氏、秋田雨雀氏、上田敏氏、小山内薫氏、鈴木三重吉氏。…… 早稲田文学、....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
派の詩人を悦《よろこ》ばす事が出来るかも知れぬ。木下杢太郎《きのしたもくたろう》
北原白秋《きたはらはくしゅう》諸家の或時期の詩篇には築地の旧居留地から月島永代橋....
「ゲテ魚好き」より 著者:火野葦平
もあんまり恰好がよいとはいえない。しかし、味はなかなかよくサシミにしても食える。
北原白秋の故郷柳川は水郷である。その縦横のクリークにはドンコがたくさんいるので、....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の私たちを、目八分に透かすと、 「只今、ここに御酒をめしあがっていらっしゃるのが
北原白秋先生に山本鼎先生でございます。お家賃は百五十円で。」 「おいおい。」と鼎....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
殆ど門並みだった。「椎の木松浦」のあった昔は暫く問わず、「江戸の横網鶯の鳴く」と
北原白秋氏の歌った本所さえ今ではもう「歴史的大川端」に変ってしまったという外はな....