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「北岳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

北岳の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
のである。 これを日本アルプスの他の山岳と比較すると、赤石山系の最高点、白峰の北岳などは、標高三千百九十二|米突《メートル》を有して、高さは槍ヶ岳を圧し、形容....
雪の白峰」より 著者:小島烏水
ったらばさぞ、と考えたことがある。 白峰は幾峰にも分れている、が殊に北の三山、北岳、間《あい》の岳《たけ》、農鳥《のうとり》山は高さにおいて、姿態において、白....
単独行」より 著者:加藤文太郎
突き抜けて見え、東は八ヶ岳、南アルプスと覇を競い、駒ヶ岳雲を抜きて聳ゆ、仙丈岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳等天を突き、富岳整然と南アルプスを圧す、塩見岳、東岳、荒川岳....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
見ると、石の剣の大嶺が、半円形にえぐられて、蜿蜒として我が日本南アルプスの大王、北岳に肉迫している、その北岳は、大岩塊が三個ばかりくッついて、その中の二塊は、楕....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
のあらゆる高山の絶頂を私たちは、もうここで超越しているからだ。南アルプスの白峰、北岳、間の岳にしても、北アルプスの槍ヶ岳、穂高岳にしても、三千二百米の高さには達....
十二支考」より 著者:南方熊楠
『続歌林良材集』に、菖蒲が蛇になる話あり。『方輿勝覧《ほうよしょうらん》』に、湖北岳州府の池に棲んだ大蛇を呂巌《りょがん》が招くと出て剣に化けたといい、美女の髪....
英彦山に登る」より 著者:杉田久女
彦山伝説のかずかずをきかせられ、或は絶頂の三山を高嶺づたいによじ、或は豊前坊から北岳の嶮をよじ、或は南岳の岸壁を下りて妙義にも比すべき巨岩の林立を谷間に仰ぎ等し....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
、佐野川、稲子川、芝川など、何れの川も釣り場として好適である。殊に白根三山の雄、北岳の墨樺から流れ出る野呂川、つまり早川の上流は西山温泉や奈良田付近に素晴らしく....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
が続くのでそこを去った。そしてその夕、甲府を経て右左口にゆく途中で、乱雲の間から北岳の一角を見て胸の透くのを覚えた。 翌日は右左口峠を登りつつ、雲の間から連峰....
雪の武石峠」より 著者:別所梅之助
かまし 眼ざといM君がさす方に、深い雪の山、甲斐《かい》の白峰《しらね》――北岳だそうだ。この国しらす峻嶺は、厳として群山《むれやま》の後にそびえているのだ....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
巓は、痛々しく筋骨をむき出してはいるが、山勢頗る峭抜して、坐ろに駒ヶ岳から仰いだ北岳の雄姿を偲ばしめるものがある。 湯沢山の右には鹿の子斑に雪の積った会津の駒....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
とが重なっている上に悪沢岳。不動岳と南沢岳との間で、餓鬼岳の南に在る東沢岳の上に北岳。不動岳の上に地蔵鳳凰二山。餓鬼と唐沢岳とが重り合っている上に富士。舟窪岳と....