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北斎
「北斎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北斎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
ると讃嘆しているが、私は「ラスキンは不仕合せな男だなあ」と、いまだに思っている、
北斎や広重の版画を見ずにしまった彼は、富士山の線の美しさを、夢想にもしなかったら....
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
、白馬、大蓮華の外に、先ず東海道から見た富士山の農男(馬琴の『覊旅漫録』巻の一、
北斎の『富嶽百景』第三編に、その図が出ている、
北斎のを茲《ここ》に透き写す、これ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、真白な線を、読みかけた玉章で斜めに仕切って、衽下りにその繰伸した手紙の片端を、
北斎が描いた蹴出のごとく、ぶるぶるとぶら下げながら出た処は、そんじょ芸者の風があ....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
、ピッケルを手にして考えているようなポーズをしたものであった。背景は私の好みで、
北斎の浮世絵、富嶽三十六景中の傑作「電光の富士」を用いた。その絵の写真は『文章世....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
いる。そのころは既に広重の出世作、『東海道五十三次』(保永堂板)は完成され、葛飾
北斎の『富嶽三十六景』が、絵草紙屋の店頭に人目を驚かしていたのであるが、その地図....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
に移って、いわゆる浅草画十二枚を一揃として描いて、十銭で売ったものです。近頃では
北斎以後の画家として仏蘭西などへ行くそうです。奇人連中の寄合ですから、その頃随分....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
りも、ギゴチない。そこが人間のユエンかも知れん。 この写真を見た同じ日、友人が
北斎の猥画をもって見せにきた。一しょに歌麿を五冊見せてくれたが、歌麿があたりまえ....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
起こったのである。 二 ちょうど同じ日のことであった。 葛飾
北斎は江戸の町を柱暦を売り歩いていた。
北斎といえば一世の画家、その雄勁の線描....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
の方は長ずるにしたがい悪事を覚えハシにも棒にもかからない放浪児になってしまった。
北斎も引越し癖があって、百回にちかい引越しをやっている。女房、子供があっても、こ....
「あのころ」より 著者:上村松園
んでいる光景は、今でも思い出せばその顔の線までハッキリと浮かび上って来るのです。
北斎の※絵 母は読み本が好きで、河原町四条上ルの貸本屋からむかしの小説の本をか....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
題にしなかった。 馬琴はこれに反して画家の我儘を決して許さなかった。馬琴は初め
北斎と結託して馬琴の挿画は
北斎が描くを例とした。ところが『弓張月』だったか『水滸....
「浮世絵画家の肉筆」より 著者:上村松園
ようにそんな気持がされました。しかし中にはなかなか傑出したものもありまして、葛飾
北斎のものなどは、版画物にさえまで劣らぬ調子のいいのがあったようです。中には竹内....
「幼き頃の想い出」より 著者:上村松園
ら母にせがんで、菊安へ買い求めに行って貰ったものでございます。その中には有名な「
北斎漫画」などもございましたが、その時代のことですから、非常な廉価で買い得られた....
「印象」より 著者:小酒井不木
見えました。 「あの鬼の絵は、もと、私の実家に秘蔵されて居たもので、御覧のとおり
北斎の筆で御座います。私の結婚の際、いわば厄除けのまじないに貰って来たのでありま....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
んだからね。」 僕「『榛の木馬場』あたりはかたなしですね。」 父「あすこには葛飾
北斎が住んでいたことがある。」 僕「『割下水』もやっぱり変ってしまいましたよ。」....