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北斗星
「北斗星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北斗星の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底大陸」より 著者:海野十三
路計がくるってしまって、どの地点にいるのだかわからないのだ。やがて夜にでもなって
北斗星が出てくれば、六分儀でもって測定できるだろうがネ」 「そいつはよわったなァ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
をくだすことを勧めて、皇帝もそれにしたがった。その晩に、太史がまた奏上した。 「
北斗星が今夜は一つ現われました」 それから毎晩一つずつの星が殖えて、七日の後に....
「北斗と南斗星」より 著者:田中貢太郎
ていた。 「そうか、それで大丈夫だ、あの南側にいたのが、南斗星で、北側にいたのが
北斗星だ、南斗星は生をつかさどり、
北斗星は死をつかさどるのだ」 少年の父が礼をしようとしたが旅人は受けなかった。....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
鼻に帰依して財宝身命を捧げました。 吾れに従う人々の安息の地を求むべく、燦たる
北斗星の光を心あてに、沙漠をうれいさまようた鼻がありました。 精神的にも物質的....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
す。) 図書 いや、お手ずからは恐多い。私が。 夫人 いえいえ、この燈は、明星、
北斗星、竜の燈、玉の光もおなじこと、お前の手では、蝋燭には点きません。 図書 は....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ずつ確実に伸びて行くのだろう。 さてわが親愛なる三木清氏は、わが思想界に於て、
北斗星のように輝かないにしても、明星のように光っている。この自由主義者は他の自由....
「青草」より 著者:十一谷義三郎
た。 「見える?」 「なあに?」 「星さ。」 「あんなに光ってる。」 「闇いね。
北斗星はどこ?」 彼女は手を挙げた。兄は黒眼鏡のかかった顔をひたりとそれに寄せ....
「恩人」より 著者:豊島与志雄
をもたせて空を仰いだ。障壁がとれて直接に叔父の心と見合せたような気がした。そして
北斗星の尾を延長してその線に当る星々を一つ一つ見つめながら、大空に一直線の視線を....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
にお》いがしてきた。空気はよどんでいた。天の川が流れていた。一本の煙筒の真上に、
北斗星が傾いていた。青白い空に星が菊のように花を開いていた。教区の会堂で十一時が....
「四十八人目」より 著者:森田草平
う? それよりも、今はもう何剋だろう?」 彼は橋の上に立ち停ったまま、頭の上の
北斗星を見遣った。 「そうだ、丑の上刻! それまでに宿へ帰らなければ、もう間に合....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
は、よろず勝負ごとを見物して、観戦記をかく商売である。これに似たのに、覆面子とか
北斗星とかノレンの古い老練家がいるが、彼らは私とちがって、ダテや酔狂(ヤジウマ根....
「北斗帖」より 著者:違星北斗
う 「今頃は北斗は何処に居るだろう」 噂して居る人もあろうに 灰色の空にかくれた
北斗星 北は何れと人は迷わん 行商がやたらにいやな今日の俺 金がない事が気にはな....
「三国志」より 著者:吉川英治
。 「青年。わしの指をご覧。わしの指さすほうをご覧。――ここの疎林から西北だよ。
北斗星がかがやいておる。それを的にどこまでも逃げてゆくがよい。南も東も蓮池の畔も....
「三国志」より 著者:吉川英治
県衙の屋根にきて、四十余声啼いて西へ翔け去ったという。 また、妊娠中に夫人が、
北斗星を呑んだ夢を見たというので、幼名を「阿斗」とつけ、すなわち劉禅阿斗と称した....
「三国志」より 著者:吉川英治
、唇に、水をうけると、また醒めたかのごとく、眼をみひらいて、宵闇の病床から見える
北斗星のひとつを指さして、 「あれ、あの煌々とみゆる将星が、予の宿星である。いま....