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北村透谷
「北村透谷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北村透谷の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学における今日の日本的なるもの」より 著者:宮本百合子
じている。 「金色夜叉」は一世を風靡したが、硯友社の戯作者的残滓に堪え得なかった
北村透谷は、初めて日本文学の上にヒューマニティの提唱をもって立ち現れた。高く、広....
「十月の文芸時評」より 著者:宮本百合子
じように。思想的・文学的な内容において情熱という言葉が日本に導き入れられたのは、
北村透谷によってであったということは、意味ふかい一つの事実である。そして、同時代....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
的雰囲気をもたらした『文学界』のロマンティシズム運動がおこった。同人は星野天知、
北村透谷、島崎藤村、平田禿木、戸川秋骨、馬場孤蝶、上田柳村などで、十九世紀イギリ....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
無縁の作品の世界をもっていることは注目すべきである。また、花圃とおない年であった
北村透谷が激しい青年の心に当時の社会矛盾を苦しんで、「当世書生気質」の半封建的な....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
はない。日本の現代文学の中になにかの推進力として価値あるものをもたらした人々は、
北村透谷、二葉亭四迷、石川啄木、小林多喜二など、誰一人として「抽象的な情熱」をも....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
これなぞは難解です」 こう云って一冊の岩波文庫をとりだした。受け取ってみると、
北村透谷だった。 「学歴は?」 「中学校中退です。ワタクシは、本はよく読んだもの....
「北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
北村透谷君の事に就ては、これまでに折がある毎に少しずつ自分の意見を発表してあるか....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
まだ不思議とも思わずにいられた。彼はただ詩人という呼声に酔わされていたのである。
北村透谷の『蓬莱曲』がその頃出た新刊書の一つである仮表装の素朴な本であることはす....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
い新体詩史をどんなに激賞しても、中西梅花・宮崎湖処子を尊敬させはしないのである。
北村透谷に於てすら殆、無思想を感じるのは、思想的内容を積む事の出来ない近代語を並....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
て渠らは大いなる幸福者である。 明治の文人中、国木田独歩君の生涯は面白かった。
北村透谷君の一生もまた極めて興味がある。が、二葉亭の一生はこれらの二君に比べると....