北条高時[語句情報] » 北条高時

「北条高時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

北条高時の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
義勝とありますよ。この人は従五位|下だ。元弘二年|新田義貞を輔けて、鎌倉を攻め、北条高時の一族を滅ぼす、先世の讐を復すというべしとしてありますよ。」 「みんな戦....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
町に移転し、新築落成して十六、十七の両日開場式を行う。舞台開きの狂言に、団十郎は北条高時の天狗舞を初演。好評。 ○この頃より演劇改良の声ようやく高まりて、在来の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。うなずかれることがある。先ごろ、熊野新宮へ御寄進の大釜一口に、大檀那鎌倉ノ執権北条高時と、御銘を鋳らせたものを運ばせたとか伺っていた。それの帰りの一と組だろう....
私本太平記」より 著者:吉川英治
姿を見て、大蔵の灯は、一ぺんに憂いを解いて華やいだ。 その後、いくばくもなく。北条高時は病のため、執権職を罷め、従来も剃髪ではあったが、あらためて法名“崇鑑”....
私本太平記」より 著者:吉川英治
夢でなければまあ倖せだが」 その上にも、おなじ東大寺中でも、西院の主僧、顕実は北条高時の一族の出で、しかも衆徒の間に強大な潜勢力をもっていた。 どこでもだが....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「おあきらめは、早すぎる。それらの裁断は、一に高時公のお胸にあること」 「その北条高時が、たれにもまして、この源中納言を、憎んでおると聞きおよぶ」 「いや」 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
十月。晩秋の好晴。北条高時は江ノ島の弁財天へ参籠して、船で浜御所へもどる海上の途にあった。 「なに....
私本太平記」より 著者:吉川英治
当づけ、また将士をして、それに死なしめる思いを与えるのでなければならない。 頃年北条高時入道 朝憲ヲ軽ンジ 逆威ヲ恣ニ振ヒ 積悪 已ニ天誅ニ値ス ココニ至リ 累....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。力は土地だ。しぜん天皇も帝室領の拡大を度外視してはいられない。――すなわち、旧北条高時の領は、すべて御料の内へ入れ、高時の弟泰家の所領は、大塔ノ宮のものに。ま....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
み落したのは、旅先での一回しかなかったぜ、君」ともいわれた。それとなお辰野氏は、北条高時の同情者でもあった。彼は北条末期のもっとも悪い時代に生れあわせたが、しか....