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北欧
「北欧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北欧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
一変しました。夏期の降霜はまったく止《や》みました。今や小麦なり、砂糖大根なり、
北欧産の穀類または野菜にして、成熟せざるものなきにいたりました。ユトランドは大樅....
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
た。 「フランスの近代劇の中にも、なかなかいいものがありますよ。近代劇といえば、
北欧の専売にように思っているから、困りますよ。なんといっても、芝居はフランスが元....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
けば、イギリスの如き地理的関係にあっても南種の混血は比較的少なく、ドイツその他の
北欧の諸民族は、ほとんど北種間のみの混血で、現実主義に偏する傾向が顕著である。殊....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
うな調子で続けた。
「そうだ熊城君、事実それは伝説に違いないのだ。ネゲラインの『
北欧伝説学』の中に、その昔|漂浪楽人が唱い歩いたとか云う、ゼッキンゲン侯リュデス....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
ているかの様な心地さえする。西洋の家は冬向きは実に暖かくていい。これなら、いくら
北欧の寒国でも余りつらい事はなさそうだ。外出するのは少し寒いが、大抵自動車かホロ....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
たより独逸人の技巧は大まかだ。影か、骨か、何かが一けた足りなくて、あの徒らに高い
北欧の青空の下に何処か間の抜けた調子で立ち並んでいるのであった。日本の建築が独逸....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
。ルクリュ著、プリミチフ(原人の話)。ドラマチスト(文学論)。スカンジネビアン(
北欧文学)。フレンチ・ノベリスト(仏国文学)。 仏文。ラポポルト著、歴史哲学。....
「巴里のキャフェ」より 著者:岡本かの子
てあるテラスのまん中に置いた円い暖炉が背中にだけ熱い。 眉毛と髪の毛がまっ白な
北欧の女。頬骨が東洋風に出張っていてそれで西洋人の近東の男。坊主刈りでチョッキを....
「伯林の落葉」より 著者:岡本かの子
に、地上に舞い立ち渦巻くあわただしさと変った。だが、結局高い澄み切った青空の下で
北欧の中秋の好晴の日は静粛な午後を保っていた。 彼は街を足駄で歩いて居た。堅く....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
は、思いがけない不当な大金であった。 ここらあたりは、スカンジナビアかどこか、
北欧の景色に似ているという、薄白く霧のかかっている草野原で、土地の女の子が撫子を....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
見たところ三十がらみであるが、実際は四十に近かった。 のみならず、その典型的な
北欧型といい、どうみても彼女は、氷の稜片で作り上げられたような女だった。生え際が....
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
。それが何だか物すごい感じを与える。今のアメリカにもこんな女がいるかと疑われる。
北欧の森林からでもぬけ出して来た婆あさんらしく、今にぶつぶつと呪文でも唱え出しそ....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
紹介したのが三十六年前であった。その頃は日本ばかりでなくて欧羅巴ですらが露西亜を
北欧の半開民族視していたから、露西亜の文化なぞは問題とならなかった。露西亜の文学....
「彼等流浪す」より 著者:小川未明
こはまた、彼等にとって、永住の地でなかったのである。伊太利の空を描いても、知らず
北欧の空の色が、描き出されるのをいかんともすることができなかった。ゴッホに、到底....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
のことでした。 その後しばらくの間は何の反響もなかったのですが、そのうちにまず
北欧スカンジナビア諸国においてその真価が認められ、ぽつぽつ註文が来るようになり、....