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北洋
「北洋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北洋の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
演劇じゃないか。幕合の長いのもまた一興だよ」 「なんて悠長な事を言うから困るよ。
北洋艦隊相手の盲捉戯ももうわが輩はあきあきだ。今度もかけちがいましてお目にかから....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
っての漁業通だという事を、誰にも感付かせないように、極力警戒しているんだからね。
北洋工船、黒潮漁業の両会社は彼奴の臍繰り金で動いていると云っていい位だ。……その....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
てしまう。それが怖ろしいので、毎年横浜や函館で、東洋人の水夫や、ボーイを雇って、
北洋へ連れて往き、うんとコキ使って、不用になると、帰航の途中、海ン中へ放り込んで....
「火の扉」より 著者:岸田国士
分落ちつくでしようけれど、なんかのことで、もし思いだしたら、訪ねてちようだいね。
北洋海産合資会社の中園方、いゝこと……? こんなこというと変だけど、あたし、一生....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
国民解放戦争にでも際会したるが如き歓喜をもらしている。また、威海衛の大攻撃と支那
北洋艦隊の全滅を通信するにあたっては、「余は、今躍る心を抑へて、今日一日の事を誌....
「魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
鱒の味を、わが上州のおいしいもののうちのその司に推したい。 冷たい潮流に乗って
北洋から太平洋岸に沿って下ってきた鱒は、三月中旬には銚子、香取、取手、権現堂、妻....
「鱒の卵」より 著者:佐藤垢石
とになった。これも私ら釣り人にはさびしい想い出である。 海の鱒は、寒流に乗って
北洋から回遊してきた。そして、太平洋側では北海道の諸川、陸中の閉伊川、北上川。陸....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
雲断天涯望不波一道紅。 (雲の切れる天の果ては一望するもみきわめることはできず、
北洋の風景を船のれんじ窓を通してみる。水鳥の影もみえず夜もなかばに達しようとして....
「上海」より 著者:横光利一
うとしたとき、反対した男で、北露漁業権をロシアのために保存するのにつとめたとか、
北洋蟹工船の建設草案を民衆のためにしたんだとか、それから何んだとかかだとか、なる....