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匠人
「匠人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
匠人の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
えに裾を拡げている。その拡がり方といい勾配《こうばい》の曲線の具合といい、並々の
匠人の手で鋳られたものでないことをその鐘は語っていた。
農学校の演武場の一角に....
「草枕」より 著者:夏目漱石
した。大きな塊《かたまり》を、かくまで薄く、かくまで規則正しく、刳《く》りぬいた
匠人《しょうじん》の手際《てぎわ》は驚ろくべきものと思う。すかして見ると春の日影....
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
られてある。鋲の色もまた銀色である。鋲の輪の内側は四寸ばかりの円を画《かく》して
匠人の巧を尽したる唐草《からくさ》が彫り付けてある。模様があまり細か過ぎるので一....
「道草」より 著者:夏目漱石
をじろじろ見ながら、彼はその二十分の一にも足らない代価を大事そうに懐中から出して
匠人《しょうにん》の手に渡した。彼はまたぴかぴかする一匹の伊勢崎銘仙《いせざきめ....