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匡正
「匡正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
匡正の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
よりてこれを見れば泰西において自由主義の起これるはそのはじめ一の反動なり、時弊を
匡正するがためにやむを得ずして起これるものなり。しかして自由主義のはたして人間進....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
っけん》の広告のためであってもよく、或は共産主義の宣伝のためでもよく、社会風規の
匡正《きょうせい》や国利民福のためでも好い。ただしかしこれを批判する上からは、そ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
と、第一「職務を執るに当りては常に人権の重んずべきことを念《おも》い、その非違を
匡正するは安寧秩序を維持するため已むを得ざるに出ずるものなることを忘るべからざる....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
承にぞんざいにそれをやった。実直な船員までがかぶれたに違いない。船中には他の者を
匡正してやる者が一人もいなかったからである。暴動が雷雲のように私たちの上に覆いか....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
始めた。「すべてこの笞刑《ちけい》の後で流刑に処するというやり方は、けっして人を
匡正《きょうせい》することはできませんじゃ。何より困ったことには、ほとんどいかな....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
たる不安を数年前から心の中に抱いていた、半ダースの例外的な人々がいた。その事態を
匡正する一つの有望な方法として、その半ダースの人間の中の半分は、痙攣教徒★という....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
れわれ民族の美の特質が如何に世界に於ける新らしい美の源泉として、今後の人類文化に
匡正と豊潤とを与うべきかをたずねてみよう。 埴輪の美 埴輪というのは上代....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
し、薯蕷はけっしてヤマノイモではなくまさにナガイモであることを明かにしその誤りを
匡正したのは私であって、私はかつて図入りでその一文を公にしておいたことがあった。....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
神病になってしまうでしょう。恐ろしいことです。どうしたらこの状態を正常の位置まで
匡正出来るでしょうか。すなわち女のヒステリーを、どう処置したら良いでしょうか。そ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
区域外にもイタドリといって通ずる土地はなお弘いが、それが在来の語か、はた新たなる
匡正に基くものかを、確かめ得ざる場合が多い。信州北部などはこれに反して、幾分著し....
「特殊部落の言語」より 著者:喜田貞吉
も述べた通り、言語は決して一定不変のものではない。もし自然のままにまかして、何ら
匡正をこれに加えなかったならば、舌のよく廻らぬ子供の方言葉がそのままに大人の言葉....