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「匪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

匪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
うよりも急に愛嬌のない顔になった。 「たった三晩しか泊らないのか?」 「さあ、土《どひ》の斬罪《ざんざい》か何か見物でも出来りゃ格別だが、………」 僕はこう....
赤外線男」より 著者:海野十三
西の方に光電管をとりつけ、光電管から出る電気で電鈴の鳴る仕掛けを圧えておく。若し賊が出て、この橋脚に近づき、赤外線を遮ると、直ちに光電管の電気が停るから、電鈴....
山崎合戦」より 著者:菊池寛
万な世の中で、落人となったが最後、誰に殺されても文句がないのであるし、また所在|賊のような連中がいて、戦争があるとすぐ落人狩をやり出すのである。本能寺の変を聴....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
でしょう。」 山崎は、唇から気に喰わん笑いをこぼした。 「何だね?」 「――土が出たんですよ。昨日、※口の沼へ鴨打ちに行ったら、土がツカ/\っと、六、七人....
前哨」より 著者:黒島伝治
た。そして、給料も殆んど貰っていなかった。しかし、彼等には、やはり、話にきいた土や馬賊の惨虐さが頭にこびりついていた。劣勢の場合には尻をまくって逃げだすが、優....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
らしいという話だ」 「へえ、宇宙塵というやつは、ものすごいねえ」 「そうさ。空の賊みたいなものだ」 「空の賊だって、鳥原さんはうまいことをいうねえ」 「はは....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
ひなを、大きな釘ぬきのようなはさみでつまんで、せっせとじぶんのあなに運んでいく、賊のようなカニもいた。 われわれが、この無人島にいた間、さびしかったろう、た....
故郷」より 著者:井上紅梅
しは彼の境遇について歎息した。子供は殖えるし、飢饉年は続くし、税金は重なるし、土や兵隊が乱暴するし、官吏や地主がのしかかって来るし、凡ての苦しみは彼をして一つ....
深夜は睡るに限ること」より 著者:坂口安吾
をしなければならないのも、深夜のメイ想などという不健全な古典的言辞を弄する精神|族が残存しているせいである。....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
ら盛んだ。四川、広東は? ちょうど今戦争の真最中だし、山東、河南の方は? おお土が人質を浚ってゆく。もし人質に取られたら、幸福な家庭はすぐに不幸な家庭になって....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
で陋巷に窮居し、一時は朝夕にも差支えて幼き弟妹が餓に泣くほどのドン底に落ちた。団事件の時、陸軍通訳として招集され、従軍中しばしば清廷の宗室大官と親近する中に計....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
まで垂れかかる長い髪たば。突撃のときのたけだけしい叫喚。泣くときの気味悪い呻き。兵と農兵。道化と門付けの楽人。その祖先は誰であったか? 黒海からきたシキア人か....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
た。また或るものは満洲の奥地へ資源調査に乗り込んでゆき、飛行機が不時着したために賊の手にかかって、雄志もろとも空しくなったりした。しかし、齢をかさねて社会に活....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の際特に意味深いであろう。 満州人敦厚の“都門紀変三十首絶句”というのは多分拳の乱を謳ったものらしいが、その中の第七首“粛府”にこういうのがあるそうだ。 ....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
屋へ行き、石版刷の戦争の絵を時々一枚ずつ買ったものである。それ等の絵には義和団の徒やイギリス兵などは斃れていても、日本兵は一人も、斃れていなかった。僕はもうそ....