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匪賊
「匪賊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
匪賊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤外線男」より 著者:海野十三
西の方に光電管をとりつけ、光電管から出る電気で電鈴の鳴る仕掛けを圧えておく。若し
匪賊が出て、この橋脚に近づき、赤外線を遮ると、直ちに光電管の電気が停るから、電鈴....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
万な世の中で、落人となったが最後、誰に殺されても文句がないのであるし、また所在|
匪賊のような連中がいて、戦争があるとすぐ落人狩をやり出すのである。本能寺の変を聴....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
かりではない。ソヴェト同盟侵略のための屈強な軍事上の足場としてつかまれたものだ。
匪賊(実は日本帝国主義侵略に対して奮起せる中国のプロレタリアート・農民の武装蜂起....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
らしいという話だ」 「へえ、宇宙塵というやつは、ものすごいねえ」 「そうさ。空の
匪賊みたいなものだ」 「空の
匪賊だって、鳥原さんはうまいことをいうねえ」 「はは....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
制は当然改廃されねばならなくなる。 満州に於ける治安維持の確立期はすでに終り、
匪賊も六分の一に減少したから(尤も一二日前にも安東付近にまで
匪賊が出没したそうだ....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
ままに導かれる。北支の治安工作は先ずこの水準に於てなされてる現状であろう。各地の
匪賊討伐は、軍事上の問題よりも寧ろ、大衆の安居楽業の地域拡大が考えられていること....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
銘茶がある。 * 青島から少し離れた李村というところは、未だに時々
匪賊の出没する危険が去らないが、そこの新民会支部の一隅に、李村医療所というのがあ....
「金の目銀の目」より 著者:豊島与志雄
京で勉強することになりました。 それから二年たって、玄王のところへ、非常に強い
匪賊《ひぞく》が襲《おそ》ってきました。激しい戦がありました。玄王は打ち負けたら....
「三つの悲憤」より 著者:豊島与志雄
立てて、両手を差出しました。 「おう、阮の若者でいらっしゃいましたか。私はまた、
匪賊……なにかと思って、びっくり致しました。若様で、……よくまあ無事に帰っておい....
「立札」より 著者:豊島与志雄
うことをいうんだ。あの連中はどうしてるんだ。」 「日頃の通りにさしておきました。
匪賊どもがやって来ても、ただ素知らぬ風をしているようにいいつけておきました。」 ....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
ひなを、大きな釘ぬきのようなはさみでつまんで、せっせとじぶんのあなに運んでいく、
匪賊のようなカニもいた。 われわれが、この無人島にいた間、さびしかったろう、た....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
な目に遭ったのは我々ばかりでなく、白耳義公使が北京郊外の明の十三陵見物に行って、
匪賊のために素裸にされた事件もこの当時であった。 そんなわけで、我々がぜひ見た....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
か、異教徒と見れば、八ツ斬りにして野犬に食わしてしまう狂人じみたラマ教徒だとか、
匪賊だとか、雪豹だとか、そういう道具立てはべつにして、入蔵を企てるそのこと自体が....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
た。また或るものは満洲の奥地へ資源調査に乗り込んでゆき、飛行機が不時着したために
匪賊の手にかかって、雄志もろとも空しくなったりした。しかし、齢をかさねて社会に活....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
族の観察はほとんど不可能であり、また満州人警官の取締りも適切を欠く。 満州国内
匪賊の討伐は実験の結果に依ると、日本軍を用うるは決して適当でない。
匪賊と良民の区....